ゾルタン・コチシュ & 東京交響楽団
 2012年6月9日(土)6:00PM サントリーホール

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 6月10日(日)は新国立劇場の《ローエングリン》。
 たまたま前日にこのコンサートがあったので、泊まり込みで行ってみました。

 東京交響楽団第601回定期演奏会
 2012年6月9日(土)6:00PM サントリーホール

 指揮・ピアノ:ゾルタン・コチシュ

 リヒャルト・シュトラウス:交響詩『マクベス』
 モーツァルト:ピアノ協奏曲 第17番 ト長調
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲

 ゾルタン・コチシュ(1952年~)は、デジュ・ラーンキやアンドラーシュ・シフとともに「ハンガリーの三羽烏」と呼ばれたピアニストであることは知っていましたが、実際に聴くのは初めてです。
 プログラムによれば近年、指揮者や作曲家としても活躍し、1997年から小林研一郎氏の後を継いでハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の音楽総監督に就任しているそうです。

 チラシの写真を見て小柄で可愛い人だと思っていたら、大柄で銀髪の男性が現れてビックリしました (@o@)。
 若い頃の写真を使っているのでしょうか?

 リヒャルト・シュトラウスに交響詩『マクベス』という曲があるのは初めて知りましたが、1890年に初演された曲だそうです。
 交響詩『ドン・ファン』の初演は1888年だそうで、『マクベス』は『ドン・ファン』に較べて聴かせどころが少ない曲かと思いました。
 ゾルタン・コチシュの指揮は、まあ普通かと思いました。

 協奏曲の前にピアノを中央にセッティングするのですが、舞台が部分的に下がったりして、面白かったですね。
 ピアノ協奏曲のオーケストラは3プルット編成で、コチシュはオーケストラに向かって演奏しました。

 コチシュの音は珠を転がすような実に美しい、まったく僕好みの音でした。
 ピアノ協奏曲 第17番は曲が面白くなかったので、違う曲で聴いてみたいものです。

 休憩時間中にサントリーホール小ホールでヘンシェル弦楽四重奏団によるベートーベンの弦楽四重奏曲全曲演奏会が7時から開かれていることを知りました。
 時間的にはコチシュの『管弦楽のための協奏曲』と弦楽四重奏曲第16番がバッティングしているようです。

 しばし悩みましたが、コチシュは大体分かりましたので、後半はヘンシェル弦楽四重奏団を聴くことにしました。
 『管弦楽のための協奏曲』を聴かれた人の話では良い演奏だったそうです。
 お国柄ですからね。