アンリ・バルダ ピアノリサイタル
2012年7月4日(水)6:45PM 宗次ホール

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 信頼する宗次ホールのコンサートは出来るだけ行ってみようと思っています。
 今夜はアンリ・バルダという名前を聞いたことがないピアニストのコンサートでした。

   ~ 神秘のピアニスト ~
  アンリ・バルダ ピアノリサイタル
 2012年7月4日(水)6:45PM 宗次ホール

  ラヴェル:高雅にして感傷的なワルツ
  ラヴェル:ソナチネ
  ラヴェル:クープランの墓
  ショパン:即興曲より
  ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調

 アンリ・バルダは1941年カイロで生まれたフランス人ピアニスト。
 ヨーロッパの良き伝統を受け継ぎ、「知る人ぞ知る」当代無比の演奏は、多くの音楽家達の尊敬を集めている。

 その芸術的真価にふれる機会が極端に少ないことから「神秘のピアニスト」とも評される。
 2006年からパリ・エコール・ノルマル音楽院教授として現在まで教鞭を執っている。

 バルダの演奏を聴いているうちに「巨匠」とか「ヴィルトゥオーソ」という言葉が浮かんできました。
 ウィキペディアによれば、ヴィルトゥオーソとは、完璧な演奏技巧によって困難をやすやすと克服することのできる、卓越した演奏能力の持ち主に対する称賛の言葉である、とのことです。

 アンリ・バルダの演奏は「幻想即興曲」など、速いところは音が落っこちてもすっ飛ばし、フォルテの部分はペダルを多用して盛大に盛り上がる。
 古いタイプのピアニストかとも思いましたが、それはそれで興味深いコンサートでした。