名フィル第393回定期演奏会 『アーサー王の城』
指揮:マーティン・ブラビンス ヴァイオリン:田野倉雅秋
2012年7月7日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場 コンサートホール

「REVIEW12」に戻る  ホームページへ
 
 
 2013年4月から名フィル第8代の常任指揮者になるマーティン・ブラビンス。
 彼は最初にマイクを持って登場し、会場への挨拶と常任指揮者としての抱負を述べました。
 客席との距離を縮めてくれそうな指揮者で、また名フィルの社会的貢献にも積極的に取り組んでいきたいという記者会見があったようです。

 名フィル第393回定期演奏会『アーサー王の城』

 2012年7月7日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場 コンサートホール

 指揮:マーティン・ブラビンス
 ヴァイオリン:田野倉雅秋

 バックス:交響詩『ティンタジェル』
 ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲
 ラフマニノフ:交響曲第3番

 マーティン・ブラビンスは1952年生まれの、イギリスの指揮者。
 ロンドンで作曲を学んだ後、レニングラードで指揮法をイリア・ムーシンに学んだとのこと。
 最初の数小節を聴いて、その繊細でコントロールされたオーケストラの音色に、「この人が新常任指揮者で良かった」と嬉しくなりました。

 今回の定期演奏会の曲は、どの曲も良く分かりませんでした。
 バックスの交響詩『ティンタジェル』の舞台は、コーンウォール半島にあるアーサー王の城跡。
 ランスロットやトリスタンがこの城で活躍したようです。

 ウォルトンのソリストは、新コンマス田野倉雅秋さん。
 東京芸大からジュリアードに進み、ドロシー・ディレイらの指導を受けているとのことです。
 技術的には弾けているけれど、音が小さく、アピールするものが少ない。
 コンサートマスターのソロってそんなものだと、キュッヒルさんや安永さんの演奏を聴いたときにも思ったことがあります。

 ラフマニノフの交響曲第3番は形式的にも良く分からない曲で、第2番とは大違いでした。

 ということで、どの曲も親しめなかったのですが、ブラビンスの指揮には感心して見ていました。
 あとは定期演奏会の曲目がどのようになるのか、期待でワクワクするような気もするし、難しい曲ばかりになりそうな心配もあるし‥‥。
 まあ、どんな曲目になっても、しばらくはブラビンスに付いていく覚悟です。