ティエリー・フィッシャー&名古屋フィルハーモニー交響楽団
2012年10月13日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 名古屋フィルハーモニー交響楽団第395回定期演奏会

 2012年10月13日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場 コンサートホール

 指 揮:ティエリー・フィッシャー
 ピアノ:フゲニー・スドビン

 マスネ:組曲第6番『おとぎの国の風景』
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番
 ショスタコーヴィチ:交響曲第10番

 一年一度の名誉客演指揮者ティエリー・フィッシャーです。
 それなのに、曲目のためか客席に空席が目立ちました。

 マスネーの曲は4曲からなる組曲で、特に魅力的な曲とは思えませんでした。
 珍しい曲を聴かせていただけるのは、有り難いことなのでしょう。

 ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番は、プログラムに詳細な(難解な)解説があり、作曲されたのは1890~91年、改訂されたのが1917年だそうです。
 ラフマニノフは1873年生まれだから、17歳の作品でしょうか。
 美しいメロディーに乏しく、ピアニストがオーケストラに埋もれている曲かと思いました。

 ピアニストのエフゲニー・スドビンは1980年サンクトペテルブルク生まれ。
 87年にサンクトペテルブルク音楽院へ入学。
 90年にベルリンで研鑽を積んだ後、97年よりロンドンに居を構え、王立音楽院でクリストファー・エルトンに師事。
 スカルラッティのソナタ集で2005年CDデビューした。

 ラフマニノフは曲のためか、どういうピアニストか良く聞こえませんでした。
 ソリスト・アンコールのスカルラッティ(2曲)は魅力的でした。

 ショスタコーヴィッチの交響曲は有名な5番以外はどの曲も同じように聞こえてしまいます (^_^ゞ。
 難解だけれど魅力的な部分が多い。
 本日の演奏は実に立派な演奏だと思いました。
 ティエリー・フィッシャーはこのような曲が合っていると思いました。