ウラディーミル・アシュケナージ & ヴォフカ・アシュケナージ
2014年3月15日(土)5:00PM ザ・シンフォニーホール(大阪)

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 僕は指揮者としてのアシュケナージが大好きなのですが、ピアニストとしてのアシュケナージを聴いたことがないのを残念に思っていました。
 今回息子ヴォフカとのデュオとはいえ、やっと彼のピアノを聴く機会がやって来たのです。
 なんと19年ぶりなんだそうです。

 ところが名古屋公演の3月9日(日)はびわ湖ホールの《死の都》とバッティングしてしまい、大阪まで遠征することになってしまいました。

 ウラディーミル・アシュケナージ & ヴォフカ・アシュケナー
 2014年3月15日(土)5:00PM
 ザ・シンフォニーホール

・シューベルト:ハンガリー風ディヴェルティメント
・ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
・ムソルグスキー(ヴォフカ編曲):禿山の一夜
・ストラヴィンスキー:春の祭典

 入場して驚いたのは観客が少ないこと。
 19年ぶりなのに。
 僕は2階席でしたが、前後左右、誰もいなくて、のびのびと聴くことが出来ました。

 第一ピアノは父親ウラディーミルで、第二ピアノが長男ヴォフカ。
 父親は小柄で白髪、息子は長身で髪が薄い、ということで、あまり親子には見えませんでした。

 デュオになると音が混じってしまい、アシュケナージのピアノ自体を堪能することは出来ませんでした。
 次はソロリサイタルをお願いしたいものです。
 力感に溢れた『春の祭典』が一番気に入りました。

 アンコールは「ボロディン風の美しい曲だな」と思って聴いていたのですが、エルガーの『朝の歌』をウラディーミルが編曲した作品だったそうです。

 第二ピアノのヴォフカは楽譜に iPad を使い、譜めくり嬢はピュンピュン飛ばしていました。
 演奏後、アシュケナージ親子は譜めくり嬢に握手を求めました。
 コンサートでピアニストが舞台上で譜めくり嬢と握手をする場面を見るるのは、これが初めてのような気がします。
 アシュケナージはいい人だなあ、と思いましたよ。