世界のカルテット∞カルテットの世界32 アタッカ・カルテット
2014年4月7日(月)6:45PM 宗次ホール

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 世界のカルテット∞カルテットの世界32
 アタッカ・カルテット
 2014年4月7日(月)6:45PM 宗次ホール

 第1ヴァイオリン:エイミー・シュローダー
 第2ヴァイオリン:徳永慶子
 ヴィオラ:ルーク・フレミング
 チェロ:アンドリュー・イー

 ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.71-2
 バルトーク:弦楽四重奏曲 第6番 Sz.114
 ブリテン: 3つのディヴェルティメント
 ラヴェル:弦楽四重奏曲 へ長調
※ハイドンでは弓を持ち替え、チェロはエンドピンを使わずに演奏します。

アタッカ・カルテット(プログラム)
 2003年に結成されたアタッカ・カルテットは、米国を中心に活動する屈指の若手弦楽四重奏団の一つである。
 第1ヴァイオリンとチェロはオリジナルメンバー。
 第2ヴァイオリンは2005年から、ヴィオラは2009年から参加。

 ジュリアード音楽院在学中からジュリアード・カルテットやグァルネリ・カルテット、エマーソン・カルテット、フェルメール・カルテットおよび東京クァルテットのメンバー各氏に師事。
 アタッカ・カルテットは、これまでに第7回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏の部優勝、第6回メルボルン国際室内楽コンクール第3位、その他多数のコンクールで入賞し、2007年にカーネギーホールでデビューリサイタルを行っている。

 2013年には米国を代表する作曲家、ジョン・アダムスの弦楽四重奏全曲集CD「フェロー・トラベラー」をリリースし、同作品のニューヨーク・アリスタリーホール初演や、メトロポリタン美術館で名器ストラディヴァリウスを貸与されての演奏会、またJ. ハイドンの弦楽四重奏曲全68曲を数年にかけて演奏するプロジェクト「The 68」をニューヨーク市内で行うなど、精力的な演奏活動を続けている。
 昨年話題となった、映画「25年目の弦楽四重奏」の演奏指導、映画にも出演。

 2曲目のバルトークから聴きました。
 第2ヴァイオリンの徳永さんから、「この曲はちょっと難解なので」と部分部分を取り出して実演と解説がありました。
 徳永さんはトークが上手でしたが、曲はそれでも難解でしたね (^_^; 。
 途中でヴィオラの弦が切れて取り替えに行っている間も、「では質問タイムにしましょう」とかね。

 徳永さんは「第2ヴァイオリンの独り言」というHPを持っておられまして、アタッカ・カルテットの演奏旅行のことなどがレポートされています。
 名古屋では「矢場とん」で味噌カツを食べて、パチンコにも挑戦したらしい。

 彼らの演奏はもちろんレベルの高いものでしたが、チェロの演奏スタイルが他の3人と違い、ちょっと一体感に欠けるように感じました。

 後半は2階席に移動(自由席)しました。
 2階から見ると、1階では後ろに隠れていた第2ヴァイオリンやチェロの動きもよく見えて、1次元が2次元になった感じ。
 ラヴェルの複雑で精妙な楽器の組み合わせがよく見えて、その作曲技法に改めて感心しました。

 アンコールは『アメリカ』の第4楽章でしたが、ラヴェルに感心してしまうと、第1ヴァイオリンがメロディーを弾き、他の楽器が伴奏をするという単純な作りの曲でした。