セントラル愛知交響楽団第133回定期演奏会 ~礎~
指 揮:田中祐子  ピアノ:関本昌平
2014年5月9日(金)6:45PM しらかわホール

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 セントラル愛知交響楽団第133回定期演奏会 ~礎~
 2014年5月9日(金)6:45PM しらかわホール

 指 揮:田中祐子
 ピアノ:関本昌平

 モーツァルト:歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》序曲
 リスト:ピアノ協奏曲1番変ホ長調
 モーツァルト:交響曲第41番ハ長調「ジュピター」

 後半の「ジュピター」を聴きました。
 関本昌平さんも聴いてみたかったです。

 田中祐子さんは1978年名古屋市生まれ(36歳?)。
 愛知教育大学教育学部音楽科卒業、同大学院卒業と同時に東京音楽大学東京音楽大学指揮科(特待奨学生)に入学。
 卒業後、東京藝術大学大学院指揮科修士課程修了。
 指揮を尾高忠明、広上淳一、高関健、汐澤安彦の各氏に師事。

 第51回(2009年)ブザンソン国際指揮者コンクール、第5回(2010年)ショルティ国際指揮者コンクール、共にセミファイナリスト。
 第16回(2012年)東京国際コンクール「指揮」入選。

 初めて聴く田中祐子さんは、素晴らしい指揮者でした。
 演奏はピリオド奏法でしょうか。
 コンサートマスターはビブラートを掛けていませんでしたが、後ろの方ではビブラートを掛けている人もいました。
 油断すると掛かってしまうんですよね、ビブラート (^_^; 。

 僕は「ジュピター」があまり好きでは無くて、実演を聴いたことは数回でしょうか。
 田中さんの指揮は一つ一つのパートの一つ一つのフレーズに緩急強弱の表情が付いていて、惹き付けられました。
 特に凄かったのが第4楽章で、指揮台を右に左に大きく動きながら、ピアニシモからフォルテシモまで、ジェットコースターのようにオーケストラを引きずり回すその指揮を見ていて、僕は愛読する音楽コミック『天にひびき』の主人公である、天才指揮者「曽成ひびき」を思い浮かべてしまいました。

 そういえば、曽成ひびきもBオケとの演奏に「ジュピター」を選んだのでした。
 どのような演奏になったのか、最新刊「9」は今月末に発売されます (^_^; 。

 新人なのにこれほどオーケストラを思い通りに動かせるとは、この人はただ者ではありません。
 指揮のスタイルは広上淳一タイプなのかな?
 山田和樹さん以来の衝撃です。
 すっかり気に入ってしまったので、東海三県限定で追っかけをしてみましょうか。