名フィル <ハイドン:ロンドン・セット・ツィクルスⅢ>
指揮:鈴木秀美  トランペット:ガボール・タルケヴィ
 2014年5月17日(土)4:00PM 三井住友海上しらかわホール

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 名フィル <ハイドン:ロンドン・セット・ツィクルスⅢ>
 2014年5月17日(土)4:00PM
 三井住友海上しらかわホール

 指揮:鈴木秀美
 トランペット:ガボール・タルケヴィ

 ハイドン: 交響曲第95番ハ短調
 ハイドン: トランペット協奏曲変ホ長調
 ハイドン: 交響曲第101番二長調『時計』

 95番はかっちりとした演奏でした。
 第3楽章の中間部にチェロの長く難しいソロがありましたが、演奏後に鈴木さんはチェリストを無視して、立たせることもなく、違和感がありました。
 
 トランペット協奏曲ソリストのガボール・タルケヴィは1969年ハンガリーのエステルゴム生まれ。
 父親のイシュトヴァーン・ タルコヴィにトランペットの手ほどきを受ける。
 ジェール音楽学校、フランツ・リスト音楽学校に学び、続いてフランス・リスト音楽院を卒業。
 ベルリン交響楽団ソロ奏者、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団首席奏者、バイエルン放送交響楽団ソロ奏者を経て、2005年よりベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めている。

 ベルリンフィルの首席奏者だけあって、技術的レベルは高く、何よりソリストとしての華がある方かと思いました。
 ソロアンコールは一曲目は「ハンガリー民謡」というゆっくりな曲、二曲目は協奏曲の第3楽章でした。

 ハイドンがロンドンから帰国したのは1795年。
 このトランペット協奏曲は1796年に作曲されたそうです。

 後半の『時計』は鈴木さんの手の内に入った音楽で、自由度が高く、鈴木さんの目指す音楽がよく分かりました。
 特に有名な第2楽章が良かったですね。