名古屋フィルハーモニー交響楽団第418回定期演奏会
<”B”の1番> バーンスタイン『エレミア』
2014年11月14日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 僕は名フィル土曜日の定期会員ですが、明日は豊田市コンサートホールでのマレイ・ペライアのチケットを買ってしまいました。
 そこで、名フィルを本日に振り替えてもらったのですが、本日は宗次ホールのジャン・マルク・ルイサダとバッティングしているんですね。
 ルイサダは久しぶりですが、川瀬賢太郎さんのバーンスタイン交響曲第1番『エレミア』も聴いてみたい。
 仕方が無いので、名フィルが終わってから、ルイサダのアンコールだけ聴きに行く作戦を立てました。

 名古屋フィルハーモニー交響楽団第418回定期演奏会
 <”B”の1番>
 2014年11月14日(金)6:45PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:川瀬賢太郎
 テノール:小原啓楼*
 ホルン:安土真弓*
 メゾ・ソプラノ:福原寿美枝**

 ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第1番
 ブリテン:セレナード 作品31*
 ベルリオーズ:序曲『ウェイヴァリー』 作品1
 バーンスタイン:交響曲第1番『エレミア』**

 ブリテンの『セレナード』から聴きました。
 この曲は伝説のホルン奏者デニス・ブレインの依頼によって作曲された曲で、1943年10月15日に、ピーター・ピアーズ、デニス・ブレインによって初演されたそうです。

 ホルン独奏による《プロローグ》と《エピローグ》の間に6曲の歌曲が歌われました。
 歌詞はプログラムに書かれているのですが、照明が暗くて読めません。
 曲も難解で、何が歌われているかも分からず、奮闘する小原啓楼さんがお気の毒でした。
 字幕を付けるとか、客席の照明を明るくするとか、観客の立場になった配慮が望まれました。

 名フィル首席奏者の安土さんはブルーのドレスでしたが、デニス・ブレインの最高の技巧を発揮するために作曲されたこの曲は、少し荷が重かったでしょうか。
 ちょっとしたミスが目立ってしまうんですね。
 スケートで3回転に挑戦して、着地がちょっと乱れたようなものでしょうか。

 本日のお目当て、バーンスタインの交響曲第1番『エレミア』は、旧約聖書の「エレミアの哀歌(ヘブライ語)」を最終楽章(第3楽章)に持ち、1944年1月に26歳のバーンスタイン指揮するピッツバーグ交響楽団で初演され、ニューヨーク音楽批評家賞を受賞しているそうです。

 現代音楽ですが分かりやすい曲で、10月定期のショスタコーヴィチ交響曲第1番より気に入りました。
 川瀬賢太郎さん指揮する名フィルは、いつものようにレベルの高い演奏を聴かせてくれました。

 独唱の福原寿美枝さんは京都市立芸術大学、同大学院卒。
 関西二期会所属で、豊かな声量を持つメゾ・ソプラノでした。
 本当にヘブライ語で歌われたのでしょうか?

 演奏終了は8時30分。
 すぐに会場を飛びだし、宗次ホールに向かいます。