キエフ・オペラ プッチーニ作曲 《トゥーランドット》
2014年12月13日(土)5:00PM 愛知県芸術劇場 大ホール

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 キエフ・オペラ~ウクライナ国立歌劇場オペラ~
 プッチーニ作曲 《トゥーランドット》
 2014年12月13日(土)5:00PM
 愛知県芸術劇場 大ホール

 指揮:ミコラ・ジャジューラ
 演出:マリオ・コラッジ

 トゥーランドット:テチヤナ・アニシモヴァ
 カラフ:アンドリィ・ロマネンコ
 リュー:オリハ・ナホルナ
 ティムール:セルヒィ・マヘラ
 皇帝アルトウム:オレクサンドル・ジャチェンコ
 ピン:ヘンナージィ・ヴァシェンコ
 パン:パブロ・プリイマク
 ポン:セルヒィ・パシューク
 役人:イーゴリ・エフドキエンコ

 管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
 合唱:ウクライナ国立歌劇場オペラ合唱団
 バレエ:ウクライナ国立歌劇場バレエ団

 立ったままで動きのないコーラス、スタッカートを多用しプツプツ切れるオーケストラ、調子の悪そうなカラフ。
 キエフ・オペラの《トゥーランドット》は期待を裏切る始まりでした。
 カラフには笛田博昭さんをお貸ししたかった。

 ところが、リューのアリアが良かったですね。
 リューは北京市民よりきらびやかな衣装を着た奴隷女で (^_^; 、オリハ・ナホルナはスタイルも良く美人で声もよく通り、気に入りました。

 ところで、カラフはトゥーランドットの美貌に惹かれて求愛の銅鑼を鳴らすんですが、第一幕にトゥーランドットは出てきましたか?
 僕は気がつきませんでした。

 第二幕に現れたトゥーランドットのテチアナ・アニシモヴァはそれなりの美形で、声もしっかりとアリアを歌い上げてくれました。

 第三幕の幕が上がると、舞台は人物も見えないほどの霧で覆われていました。
 あまりに大量の煙に紗幕を使っているのかな?と思ったのですが、この煙が動き出しまして、オケピットを超えて客席まで到達。
 あちこちから咳払いが聞こえてきました。

 僕は昭和62年(1987年)10月22日(木)に神奈川県民ホールで見たベルリンドイツオペラの『ニーベルングの指環』第一チクルスの《ジークフリート》第三幕を思い出しました。

 第三幕のリューのアリアは期待はずれでした。
 ティムールは床に何度も打ち付けられていたのに、兵士達はリューには触る程度。
 もっと徹底的に痛めつけて頂かないと、リューに対する同情心が足らなくなってしまい、段取りに見えてしまうんですよ。

 終演後、明日の沼津市民オペラ《トスカ》を見るために、沼津に移動しました。
 10時過ぎに到着した沼津駅の出口では、一人の男性がフラフラとチラシを配っていました。
 キャバレーの客引きかと思ったのですが、テレビでよく見る民主党の代議士でした。
 明日12月14日(日)は衆議院選挙です。