中部フィルハーモニー交響楽団第25回定期演奏会
2015年2月1日(日)2:00PM 小牧市市民会館ホール

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 イスラム国に捕らえられていた後藤健二さんが処刑されたというニュースが朝から流れています。
 初めて訪れる小牧市民会館は、我が家から45分くらいと、意外に近い劇場でした。
 内部は座席の幅が飛行機のエコノミー席のように狭い、居住性の悪いホールでした。

 中部フィルハーモニー交響楽団第25回定期演奏会
 2015年2月1日(日)2:00PM
 小牧市市民会館ホール

 指 揮:広上 淳一
 ヴァイオリン:小林 美樹

 ハイドン:交響曲第100番ト長調「軍隊」
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調
 シベリウス:交響曲第2番ニ長調

 中部フィルハーモニー交響楽団は愛知県第3番目のオーケストラだそうですが、まともに聴くのは初めてです。

 中部フィルハーモニー交響楽団は2000年2月、佐藤宏(現 ファウンダー)の呼びかけによって小牧市を本拠に設立された。
 活動範囲は中部圏全域にわたり、各市町、企業・団体からの依頼コンサート、オペラ・バレエ団との共演、テレビ朝日系「題名のない音楽会」にも出演している。

 2010年4月、秋山和慶がアーティスティック・ディレクター&プリンシパル・コンダクターに就任。
 2015年2月に創立10周年を迎え、更なる飛躍をめざしている。

 ヴァイオリンの小林美樹さんが素晴らしかった。
 アメリカ・サンアントニオ生まれ。4歳より石塚千恵氏のもとヴァイオリンを始める。
 2009年、桐朋女子高等学校音楽科を首席で卒業し、特待生として桐朋学園大学ソリストディプロマコースに進学。
 2010年より明治安田クオリティオブライフより奨学金を得てウィーン私立音楽大学に入学し、パヴェル・ヴェルニコフ氏に師事している。
 2011年10月、5年に一度ポーランドで行われる第14回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールにて第2位を受賞して、一躍注目を集める新進気鋭のヴァイオリニストである。
 これまでに、ヴァイオリンを石塚千恵、徳永二男の両氏に、室内楽を東京クァルテット、原田幸一郎、毛利伯郎、岩崎洸の各氏に師事。

 小林さんの音は、がっしりと弦を掴んで、楽器を鳴らしきった力強いもので、まったく僕の好みです。
 技術的にも完璧で、その演奏にインスパイアされたのであろう広上さん&中部フィルと絡み合って素晴らしい演奏を繰り広げました。

 アンコールはバッハの無伴奏ソナタ3番より「ラルゴ」でした。

 コンサート後のサイン会にも並んでみました。
 小林さんは佳子さまに似た(?)、とても可愛い方でした。
 並んだファン一人一人とお話しして、写真も一緒に撮ってもらえそうでした。

 小林さんは今の時点で、日本で最高のヴァイオリニストの一人でしょう。
 僕はすっかりファンになってしまい、近くで演奏の機会があれば、ぜひ行ってみたいと思います。

 後半の「シベ2」はいつものように唸り声と鼻息でオーケストラを自由に操る広上さんでしたが、想定内であまり面白くありませんでした。
 これが「名曲路線」というものなのか? と思いながら聴いていました。