名フィル第421回定期演奏会
指揮:アンドリス・ポーガ ピアノ:ソヌ・イェゴン
2015年2月20日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場 コンサートホール

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 名フィル第421回定期演奏会

 2015年2月20日(金)6:45PM
 愛知県芸術劇場 コンサートホール

 指揮:アンドリス・ポーガ
 ピアノ:ソヌ・イェゴン
 トランペット:井上圭(名フィル首席奏者)

<ロシアの1番>
ムソルグスキー: 聖ヨハネ祭のはげ山の夜(交響詩『はげ山の一夜』原典版)
ショスタコーヴィチ: ピアノ協奏曲第1番ハ短調
カリンニコフ: 交響曲第1番ト短調


 ショスタコーヴィッチの「ピアノ協奏曲」から聴きました。

 ショスタコーヴィッチの「ピアノ協奏曲」といえば思い出すのは、1986年10月17日(金)に新宿文化センターで聴いたキーシン初来日(15歳)のコンサート。
 オケはスピヴァコフ指揮モスクワヴィルトゥオーソでしたが、がその演奏を聴き、「神様から才能を与えられた神童って本当にいるんだ」という奇跡を実感し、しばらく椅子から立ち上がれなかったほどの衝撃を受けました。
 ロボットのようにぎこちなくピアノまでたどり着く歩き方や、突然会場に向かって手を叩きカントール先生がステージまで出てくるといった異様な行動も、まったく神童らしいものでした (^_^; 。

 ソヌ・イェゴンさんは1989年韓国生まれ。
 2013年第5回仙台音楽コンクールの優勝者ですが、キーシンの鋼を切り裂くような鋭い音を思い出すと、どうしても生ぬるい演奏に聞こえてしまいました。

 トランペットの井上圭さんは、熊本県出身。
 東京芸術大学卒業後、2006年名フィル入団。首席奏者。

 ヴァシリー・カリンニコフ(1866~1901)はチャイコフスキーとラフマニノフとの間に当たるロシアの作曲家。
 「交響曲第1番」は初めて聴く曲でした。
 形式的には締まりが無いかとも思いましたが、美しいメロディーが繰り返し現れ、聴きやすい曲でした。
 「ドボ8」を、ちょっと思い出しました。

 指揮者のアンドリス・ポーガは1980年、ラトヴィア生まれ。
 ラトヴィア出身の指揮者といえばマリス・ヤンソンス、アンドリス・ネルソンスでしょうか。
 2010年にエフゲニー・スヴェトラーノフ国際指揮コンクールで優勝。
 2013年にラトヴィア国立交響楽団の音楽監督に就任している。

 きびきびとした指揮ぶりで、初めて聴く曲を楽しく聴かせていただきました。
 ただ、圧倒的な感銘を受けたというわけでもありません。
 もう少し聴いてみないと分かりませんね。

 ソリストもオーケストラもアンコールは無く、ポストリュード(後奏曲)として、ソヌ・イェゴン氏によりるミニ・コンサート、ラフマニノフ: ピアノ・ソナタ第2番より第2,3楽章が予告されていましたが、聴かずに帰りました。