名フィル 第422回定期演奏会「巨匠の1番」
2015年3月27日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 名フィル 第422回定期演奏会「巨匠の1番」

 2015年3月27日(金)6:45PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:下野竜也

 村松貞三:交響曲第1番
 ブルックナー:交響曲第1番

 僕は土曜日の定期会員ですが、明日は「宗次エンジェルヴァイオリンコンクール」があるので、本日に振り替えです。
 後半のブルックナーを聴きましたが、前半の村松貞三:交響曲第1番に使われた巨大な楽器群が舞台のほぼ半分に置かれており、本日のメインは村松作品だったなのかな、と思いました。

 ブルックナーは1868年(44歳ころ)に、ゼヒターの後任としてウィーン国立音楽院の教授に就任。
 交響曲第1番は1865年に着手、1866年に完成、1868年に初演されましたが、初演は不評でした。

 交響曲第1番は一般的には「リンツ稿」で演奏されるのだそうですが、本日は「ウィーン稿」で演奏されました。
 初めて聴く曲なので、どちらでも同じなんですけれどね (^_^; 。

 最初はあまり面白くない曲かと聴いていましたが、第2楽章の後半から盛り上がってきました。
 3月14日に聴いたインバル&都響の演奏より、ずっとブルックナーらしいサウンドが聞こえてきました。

 今回の定演でフルートの橋本岳人さん(2001年入団)と、ホルンの田島千春さん(2012年入団)が退団されました。
 人材流出が懸念されます。


 プログラムの「前回の演奏会から」というコラムに、音楽評論家の一柳富美子さんは次のように書いておられます。
 今回の「ファースト」シリーズは「ロシアの1番」。
 ロシア音楽愛好家のみならず、私のようなロシア音楽の専門家にとっても、このようなプログラムには滅多にお目にかかれない。
 名フィルの聴衆は実に幸運である。

 僕もそう思って通っているんですが、現実には定期会員が減ってしまい、「名曲路線」にされてしまうのが残念です。