ロシア・ナショナル管弦楽団 指揮:プレトニョフフ ピアノ:牛田智大
 2015年7月11日(土)5:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 かつて名古屋市民だった 牛田智大さんの成長を楽しみに行ってきました。
 開場の入りは7~8割で、辻井伸行さんほどの人気は無いのでしょうか?

 ロシア・ナショナル管弦楽団
 2015年7月11日(土)5:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:ミハイル・プレトニョフ
 独奏:牛田智大

 ミハイル・グリンカ:《ルスランとリュドミラ》序曲
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番
 ラフマニノフ:交響曲 第2番 ホ短調

 指揮者のプレトニョフはのそのそと出てきました。
 活気が感じられず、元気の無くなるような病気かな?と心配になるほどです。

 そしてのそのそと指揮棒を振り、オーケストラはのそのそと演奏しました。
 このようなタイプの演奏を聴くのは久しぶりでした。

 プログラムによると、牛田さんは今回の共演に当たって、プレトニョフの指導も受けたそうです。
 序奏部をマエストロの前で演奏したとき、“この部分で主張しすぎるな”といわれました。チャイコフスキーは改訂版以前にmfで書いているから、ガンガン弾いてはいけないといわれたのです。
 第2楽章は美しい旋律が特徴ですが、ここでも余分なことはせずシンプルに弾くだけできれいな演奏になるといわれました。

 などなど。
 ということで、ピアノ協奏曲は面白みの無い演奏になってしまい、残念でした。
 牛田さんがロシアで受けている指導が正しいのかどうか、ちょっと心配になりました。

 プレトニョフフはオーケストラにも、聴かせどころでは目立つな!という指示を出しているのでしょうか?