ミュージカル 《ジキル&ハイド》
 2016年4月10日(土)1:00PM 愛知県芸術劇場大ホール

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 ミュージカル 《ジキル&ハイド》
 2016年4月10日(土)1:00PM
 愛知県芸術劇場大ホール

チラシによれば、
 2001年の日本初演以来、日本のミュージカル界に新たな旋風を巻き起こしてきた《ジキル&ハイド》。
 前回2012年の公演からは、それまで鹿賀丈史が演じてきた主役のジキル博士&ハイド氏をミュージカル界の貴公子石丸幹二が継承。

 ハイドに翻弄される妖艶な娼婦ルーシー役に濱田めぐみ、ジキルの婚約者で彼を一途に愛するエマ役に笹本玲奈を迎えて、新たなバージョンがスタートした。

 ロバート・ルイス・スティーブンソン不朽の名作「ジキル博士とハイド氏」(1886年)を原作に、『ビクター/ビクトリア』の作詞家レスリー・ブリカッスと、この作品で一躍世界にその名を知らしめた作曲家フランク・ワイルドホーンが生み出した世界的大ヒット作品。

 前回公演と同じく主役のジキル博士&ハイド氏役を石丸幹二、ハイドに翻弄される妖艶な娼婦ルーシー役を濱田めぐみ、ジキル氏の婚約者で一途に彼を愛するエマ役を笹本玲奈が演じます。

 作曲:フランク・ワイルドホーン
 脚本:レスリー・ブリカッス
 演出:山田和也

 ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド:石丸幹二
 ルーシー・ハリス:濱田めぐみ
 エマ・カルー:笹本玲奈
 ベイジングストーク大司教:石川禅
 サイモン・ストライド:畠中洋
 執事プール:花王おさむ
 ダンヴァース・カルー卿:今井清隆

 スティーブンソンの原作ではジキル氏は老医師で、女性は出てきませんので、ストーリーはほぼ創作と言って良いでしょう。
 そのために納得できない場面も出てきますが、まあいいでしょう。

 僕は今までに、鹿賀丈史さんの舞台と、2000年8月にはブロードウェイの舞台を見ています。
 記憶は定かでは無いのですが、今回の公演では、ストーリーや曲の変更があったような気がします。

 主役の石丸さんは「半沢直樹」や「表参道高校合唱部」は悪い人でしたが、この作品では歌も演技も文句なし。
 その他のキャストもちょっと懐かしいベテランが揃い、コーラス・ダンスの皆さままで、日本のミュージカルのレベルは高いと改めて感心しました。

 《ジキル & ハイド》の見所の一つはジキル博士とハイド氏による石丸さんの一人二重唱ですが、石丸さんはジキルの場面は上を向いて顔を見せ、ハイドの場面は下を向いて髪で顔を隠す、という演出でしたが、ちょっと安直かと思いました。

※「表参道高校合唱部」の主役、芳根京子さんは毎回応援していましたが、2016年度下期のNHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』で主演を務めることが決定したそうです。