服部百音ヴァイオリン・リサイタル
2016年11月23日(水・祝)2:00PM 会場:しらかわホール

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 ヴァイオリニスト服部百音さんの評価が高いので、『真田丸』のこともあって、早々とチケットを確保しました。
 しらかわホールの2階席は、意外なことに半分くらいの入りでした。

 服部百音(はっとりもね)さんは1999年生まれ。17歳。
 曾祖父は服部良一(作曲家)、祖父は服部克久(作曲家)、父は服部隆之(作曲家)。
 5歳よりヴァイオリンを始め、6歳で桐朋学園附属子供のための音楽教室に入室。
 8歳でオーケストラと初共演。
 世界各地のコンクールで、優秀な成績を残す。
 現在 ザハール・ブロン・アカデミー(スイス)に在籍。
 東京音楽大学附属高等学校特別特待奨学生。
 使用楽器は上野製薬株式会社より貸与されているピエトロ・グァルネリ。

 服部百音ヴァイオリン・リサイタル
 2016年11月23日(水・祝)2:00PM
 会場:しらかわホール

 ヴァイオリン:服部百音
 ピアノ:ヴァディム・グラドコフ

 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 作品27-2
 グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 作品45
 == 休憩 ==
 ヴィエニャフスキ:伝説曲(レゲンデ) 作品17
 シマノフスキ:《神話》作品30より<アレトゥーザの泉>
 ヴィエニャフスキ:グノー《ファウスト》による華麗なる幻想曲 作品20
 エルンスト:《夏の名残のばら》による変奏曲 (無伴奏)
 ワックスマン:カルメン・ファンタジー

 服部百音さんは華奢な方で、最初はステージに立っているだけで、彼女の緊張が伝わってきました。
 前半は白のドレス、後半は赤のドレス。
 彼女の演奏は弓と弦が密着した「五嶋みどり」タイプ。
 技術的にも完璧で、音楽のスケールが大きい。
 すっかり気に入ってしまいました。

 また、プログラムがヴァイオリニストらしい選曲で、特に後半の曲目はなかなか聴くことが出来ないもの。
 エルンスト:《夏の名残のばら》による変奏曲は、難曲とは聴いていましたが、楽譜がどのように書かれているのか分からないほどの高い技巧が求められる曲でした。
 『カルメン・ファンタジー』とは難易度のレベルが違う曲だと思いました

 難曲の連続で、プログラムが終わったのは4時過ぎ。
 無理をせず、くれぐれも指を大事にしていただきたいと思いました。

 アンコールはミヨーの『ブラジレイラ』という曲と、お約束の『真田丸のテーマ』でした。
 幸せなコンサートでした。