NHK交響楽団定期演奏会 ヘスス・ロペス・コボス & ダナイローヴァ
 2017年1月21日(土)3:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 NHK交響楽団定期演奏会
 2017年1月21日(土)3:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:ヘスス・ロペス・コボス
 ヴァイオリン:アルベナ・ダナイローヴァ

 レスピーギ/グレゴリオ風の協奏曲*
 レスピーギ/教会のステンドグラス
 レスピーギ/交響詩「ローマの祭り」

 指 揮:ヘスス・ロペス・コボス
 ヴァイオリン:アルベナ・ダナイローヴァ

 かつてベルリンフィルの安永徹さんや、ウィーンフィルのキュッヒルさんのソロコンサートを聴いて、「オーケストラ奏者とソリストの間には高い壁がある」と思ったものです。
 ウィーンフィル初めての女性コンサートマスターであるアルベナ・ダナイローヴァさんは如何なものかと興味津々で行ってきました。
 例年、N響の名古屋定期は満席なんですが、今回は空席が目立ちました。

 ダナイローヴァは紫色のドレスで現れました。
 ウィーンフィルで見るときは燕尾服を着ているので、驚きました。
 スレンダーなドレス姿は、モデルとしても活躍できるのではないかと思いました。
 演奏も弓が弦に吸い付いた隙間の無い音で、立派なものでした。

 ダナイローヴァはブルガリアのソフィアで、音楽一家のもとに生まれる。
 1995年にドイツへ移り、ロストック音楽大学とハンブルク音楽大学で学ぶ。
 2001年、バイエルン国立歌劇場管弦楽団の第2ヴァイオリン奏者となり、その後第1コンサートマスターとなる。
 また、2003/04シーズンにはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めた。
 2008年、ウィーン国立歌劇場において史上初となる女性のコンサートマスターとなり、2011年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任した。
 使用楽器は、1727年製のストラディヴァリウス「Ex.ベンヴェヌーティ」(アンゲリカ・プロコップ財団より貸与)。

 指揮者のヘスス・ロペス・コボスは、ベルリン・ドイツ・オペラの音楽総監督として、1987年に《ニーベルングの指環》の日本初演をしていただいた大恩人です。
 横浜の第1チクルスに通ったものです。

 ヘスス・ロペス=コボスは1940年スペイン生まれ。
 長身で頭が大きく、髪は薄く、手足が長い。
 ちょっとフルトヴェングラーを思い出しました。