魂のヴァイオリニスト・若林暢(のぶ)
1988年11月7日 スタジオ・ルンデ

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  『ぶらあぼ2017年6月号』に「魂のヴァイオリニスト・若林暢(のぶ)」という、6ページに渡る記事がありました。

 若林暢(1957年8月30日~2016年6月8日)というこの名前に僕は聞き覚えがありました。

 あれは1988年11月7日、会場は今は無きスタジオ・ルンデ。
 後半がブラームスでしたが、その豊かでロマチックな演奏に、「この人は世界で活躍する人だ」と確信しました。
 しかし、その後名前を聞くことも無く、自分の判断能力に、ちょっと自信を失ったものです (^_^ゞ。

 『ぶらあぼ』の武藤敏樹さんの記事によれば、若林暢さんは東京芸術大学からジュリア-ド音楽院に進み、国際コンクールにおいても素晴らしい成果を残す。

 プライベートでは二度の離婚を経験し、晩年はご両親の家庭内介護をしながら、自身も乳がんと闘い、その晩年は苦痛に満ちていた。

 肝臓に転移してからは余命宣告をされ、緩和ケアのための鎮痛剤を打ちながら、死ぬ間際までヴァイオリンを弾き続けた。
 享年58歳。

 生前に録音してあったブラームス・ソナタ集と愛想曲集の2枚のCDが、6月21日に発売されるそうです。