名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団 第1回公演
《トゥーランドット》(コンサート形式)
2018年7月1日(日)2:00PM 東海市芸術劇場 大ホール

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 名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団 第1回公演《トゥーランドット》という、面白そうなコンサートに行ってきました。

 プログラムによれば、名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団は2015年12月設立された、主にイタリアオペラを上演するオーケストラと合唱団です。
 ソリストには、地元、名古屋近郊の歌手の方々を迎えて活躍の場を提供するとともに、オーケストラや合唱に参加するアマチュア演奏家自らが、イタリアオペラの素晴らしさを楽しむことを目的としています。

 このようなマニアックな趣旨のオーケストラですから、当然他のオーケストラにも所属している人が多く、愛知祝祭管弦楽団のメンバーの顔も見られました。
 彼らにとっては土曜日に《トゥーランドット》、日曜日に《ジークフリート》の練習が続く日もあるわけで、それは至福の時だったでしょう。

 2日前の6月29日(金)、名古屋市民会館でバーリ歌劇場の《トゥーランドット》が上演され、プッチーニが作曲したリューの死までで終わったそうです。

 会場の東海市芸術劇場は名鉄常滑線太田川駅にある1025席のホール。
 全席自由席でソールドアウトとあって、開場時間には長い列ができていました。


 名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団 第1回公演
 《トゥーランドット》(コンサート形式)
 イタリア語上演 日本語字幕付

 2018年7月1日(日)2:00PM
 東海市芸術劇場 大ホール

 指 揮:佐藤 正浩
 トゥーランドット:基村昌代
 皇 帝:井原義則
 ティムール:伊藤貴之
 カラフ:宮崎智永
 リュー:上井雅子
 ピ ン:中原 憲
 パ ン:大久保 亮
 ポ ン:坂本 肇
 役 人:初鹿野 剛

 児童合唱:東海児童合唱団
 金管バンダ:アンサンブル・エルンスト

 ステージ上にオーケストラ、一段高いところに舞台衣装を着たソリスト、その後ろに合唱団。
 舞台中が人で埋まり、誰が何処で歌っているのかが分からない。
 トゥーランドットのような特殊衣装のキャストなら分かるのですが、主役クラスでも探すのが大変です。
 照明とか、合唱の扱いとか‥‥いろいろ難しいですね。

 トゥーランドットの基村昌代さんは、9月2日(日)愛知祝祭管弦楽団《ジークフリート》のブリュンヒルデ。
 伊藤貴之さんは今や「日本のティムール」ですね。
 管楽器に不満はありませんでしたが、弦楽器は残念な部分があったでしょうか。

 しかし、楽譜を手配し、特殊楽器を揃え、これだけの人数をまとめ、この公演を成し遂げたスタッフ(アマチュアなのに)の統率力には感服するしかありません。
 来年の《アンドレニア・シェニエ》も頑張って下さい。
 ネームバリューは落ちるかも知れないけれど、やりたい曲を演奏できるのがアマオケの醍醐味ですから。