川瀬賢太郎/名フィル第460回定期演奏会
2018年9月7日(土)4:00PM
日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

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 名古屋フィルハーモニー交響楽団第460回定期演奏会
 〈オーデン『不安の時代』/バーンスタイン生誕100周年記念〉

 2018年9月8日(土)4:00PM
 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
 
 指 揮:川瀬賢太郎(名フィル指揮者)
 ピアノ:小曽根真*
 首席客演コンサートマスター:荒井英治

 バーンスタイン:
 スラヴァ! (政治的序曲)
 ミュージカル《ウエスト・サイド物語》から
               シンフォニック・ダンス
 交響曲第2番『不安の時代』*

 『スラヴァ! 』はムスティスラフ・ロストロポーヴィチがソ連から亡命後、1977年10月にワシントン・ナショナル交響楽団の音楽監督に就任したことを祝って作曲された曲。
 タイトルの『スラヴァ! 』は、ロストロポーヴィチの愛称であり、ロシア語で「栄光」を意味するそうです。

 川瀬賢太郎さんの指揮はいつも通り颯爽としたもので、『スラヴァ! 』は軽快な聴きやすい曲でした。
 途中でバーンスタイン、マイケル・ウェイジャー、アドルフ・グリーン、パトリック・オニールによる政治的な演説が流され、最後に全員で『スラヴァ! 』と叫んで終わりました。

 《ウエスト・サイド物語》も乗りに乗った演奏で、ミュージカル映画を懐かしく思い出しました。
 特に『マンボ』は凄い盛り上がりで、打楽器が大活躍。
 先日のWOWOWのドキュメントによれば、ミュージカルの舞台となったウエスト・サイドの古い住宅を取り壊して、メトロポリタン・オペラハウスなどリンカーンセンターが建設されたんですね。

 後半の交響曲第2番『不安の時代』は、交響曲というよりはピアノ協奏曲。
 メロディーに乏しい難解な曲でしたが、ソリストの小曽根真さんは楽譜無しで演奏されました。

 アンコールは小曽根真作曲のMO’sNAP(モーツァルトのお昼寝)という静かな曲で、ピアノとオーケストラ、そしてクラリネットのボルショスさんがピアノの左に立って演奏されました。
 このクラリネットは絶品でした。

 次に川瀬さんがマイクを持ってのお話。
 川瀬さんのプロとしての最初の仕事はPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)のアシスタント・コンダクターだったそうです。
 名フィルの団員にもPMF出身者が多いそうです。

 次に、「みんなで『マンボ』を歌いましょう (@o@)」という話になりまして、まず楽団員が見本を示します。
 次に指名されたのがコンサートマスターの日比さんで、突然の指名に動転していたのが可笑しかった (^_^) 。
 次が小曽根さんで、ライブ系統の方ですから、これは慣れたもの。
 そして会場全員で「マンボ!」の練習です。

 本日のために特別に小曽根さんのピアノ付きの『マンボ』が演奏され、会場全員で「マンボ!」を叫んだのでした。