周防亮介 現代のパガニーニ?
1018年10月7日(日)2:00PM 宗次ホール

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 周防亮介 現代のパガニーニ?
 周防亮介(すほうりょうすけ) ヴァイオリンコンサート
 1018年10月7日(日)2:00PM
 宗次ホール

 周防亮介(Vn) 上田晴子(Pf)

 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番
 シューマン:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲
 -休憩-
 チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ作品34
 プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ第1番へ短調

 チラシの写真を見て、「名前は男性だが見た目は女性」というところに興味を感じてチケットを購入しました。

 周防亮介さんは1995年京都府生まれ。
 東京音楽大学アーティスト・ディプロマコースを修了し、現在はメニューイン国際音楽アカデミーにてマキシム・ヴェンゲ一口フ氏のもとで研顕を積んでいる。
 使用楽器はNPO法人イエローエンジェル(宗次徳二理事長)より1678年製ニコロ・アマテイを貸与されている。
 コンクール受賞歴多数

 周防さんはチラシのような長髪、服装は白の上下。
 口紅はしていませんでした。
 
 イザイの最初の音を聴いて、そのパワーに圧倒されました。
 この曲は名ヴァイオリニストであるイザイがティボーのために作曲した曲で、バッハのパルティータとグレゴリオ聖歌「怒りの日」が何度も形を変えて現れます。
 ヴァイオリンの難技巧のすべてを注ぎ込んだような曲で、それを周防さんは完璧に引きこなします。

 ヴェンゲ一口フに師事しているようですが、肩を壊したヴェンゲーロフより周防さんの方がレベルの高い演奏が出来るのではないかな?
 超絶技巧に圧倒されているうちに、その妖しい容姿も含めて、かつて聴衆を魅了し、失神させたというパガニーニはこのような演奏をしたのではないかと思うようになりました。

 アンコールはベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第3番の第3楽章でしたが、それを紹介するスピーチはまったく「女声」で、やはり「性同一症候群」でしょうか?
 いずれにしても、桁外れの才能を持つヴァイオリンが現れたものです。