名古屋二期会2018年定期オペラ公演
團 伊玖磨作曲 《ちゃんちき》
2018年12年13日(木)6:30PM 日本特殊陶業市民会館

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 名古屋二期会2018年定期オペラ公演
 名古屋ことばによる歌劇
 團 伊玖磨作曲《ちゃんちき》

 2018年12年13日(木)6:30PM
 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

 指揮:田中祐子
 演出:岩田達宗
 
 狐のおとっさま:塚本伸彦
 狐のぼう:中嶋真利子
 美人に化けた狐のおとっさま:やまもとかよ
 獺のかわ兵衛:水谷和樹
 獺のおかわ:石原まりあ

 合 唱:名古屋二期会合唱団
 管弦楽:名古屋二期会オペラ管弦楽団

 まず、《ちゃんちき》という題名が分からない。
 「ちゃんちき」と言われれば、頭に浮かぶのは三波春夫の「ちゃんちきおけさ」くらい。
 辞書を引くと「鉦(かね)などを打ち鳴らす音を表す語」と書かれているけれど、オペラを見終わった今でも、どこが《ちゃんちき》だったのかが分からない状態です。

 プログラムによれば、1962年(昭和37年)「名古屋をどり」の折、日本舞踊西川流家元のために作られた水木洋子台本「はげやまちゃんちき」を原作として、オペラ《ちゃんちき》は作曲された。
 名古屋地域の方言が使用されている。

 名古屋では1980年10月に市民芸術劇場の企画として名古屋二期会の創立10週年を記念して、團 伊玖磨の指揮で上演された。
 最初のオペラ《夕鶴》が初演されたのは1952年(昭和27年)。

 第一幕でカワウソを騙した父狐は、第二幕ではカワウソに騙されて尻尾を無くして死んでいき、子狐は巣立ちをする。

 團 伊玖磨の曲は面白くない。
 指揮の田中祐子さんは名古屋出身で、「名古屋ことばによる歌劇」には適任でしょうか。
 楽器編成はオーケストラと三味線5人。
 キャストは皆さま好演。

 演出は大きな布きれと照明を使った抽象的なもの。
 合唱の出入りが多いが、岩田さんにしては動きが素人っぽく、練習不足でしょうか?
 カーテンコールの最後に現れた岩田さんは坊主頭でした。

 「名古屋ことばによる歌劇」で日本語字幕が付ききましたが、セリフをそのまま字幕にしたのかな?
 名古屋弁とはいえ、付いていくのが難しい字幕でした。