第18回 東京国際音楽コンクール 入賞デビューコンサート
沖澤のどか 横山 奏 熊倉 優
2019年5月18日(土)3:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

「REVIEW19」に戻る  ホームページへ
 
 
 2018年10月8日から14日にかけて東京オペラシティコンサートホールで行われた「第18回 東京国際音楽コンクール」は、日本人指揮者として18年ぶり、女性指揮者では初めて第1位を獲得した沖澤のどかさんを初めとして、日本人による入賞独占など、新世代の台頭を予感させました。

 たまたま「音楽の友・今月号(19年6月号)」29ページから、「先輩指揮者から後輩指揮者へ」という特集が組まれ、彼らのインタビューが載っています。ています。

 第18回 東京国際音楽コンクール
 入賞デビューコンサート

 2019年5月18日(土)3:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 ・熊倉 優  ブラームス:悲劇的序曲
 ・横山 奏  ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容
 ・沖澤のどか プロコフィエフ:バレエ「ロミオとジュリエット」抜粋

 演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団

◇第3位の熊倉 優さんは1992年東京都生まれ。
 桐朋学園大学に作曲で入学。
 指揮を梅田俊明、下野竜也の両氏に師事。
 2016年9月よりNHK交響楽団、パーヴォ・ヤルヴィ氏のアシスタントを勤める。
 
 本日の演奏は、緩急強弱を付けて曲をまとめた感じで、余り面白くありませんでした。

◇第2位の横山 奏さんは札幌市出身。
 北海道教育大学を卒業後、桐朋学園にて学び、東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程を修了。
 2015年4月より2年間、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の指揮研究員として、同楽団定期演奏会やオペラ公演でのアシスタントを数多く務め、高関健氏、飯守泰次郎氏をはじめとする指揮者・楽団員から厚い信頼を得た。

 ヒンデミットという名前を見ただけで腰が引けてしまうんですが、この曲は打楽器が揃い、予想したより楽しむことが出来ました。

◇第1位の沖澤のどかさんは青森市出身。
 東京藝術大学音楽学部指揮科首席卒業。
 2011年~2012年、オーケストラ・アンサンブル金沢指揮研究員。
 現在はドイツのハンス・アイスラー音楽大修士課程で指揮の勉強に励んでいる。

 この方の演奏「ロミオとジュリエット抜粋」は素晴らしかったです。
 極端に抑えた弦楽器の中から浮かび上がる管楽器のソロ、強奏の部分では迫力満点にオケを鳴らす。
 実に音楽的で、全曲をもう一度演奏していただきたいと思いました。
 「ティボルトの死」では盛大な拍手が湧き上がりました、もう一曲「ジュリエットの墓の前のロミオ」が演奏されました。

 「ティボルトの死」を聴くといつも、昔TVで見たロジェストヴェンスキーの怪獣映画のような演奏が思い出されます。