辻井伸行ピアノコンサート
2020年9月19日(土)1:30PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 人気ピアニストのコンサートが続きます。
 12月には牛田智大さんのコンサートも予定しています。
 本日も1席置きの客席です。
 半数とはいえ愛知県芸術劇場コンサートホールがほぼ満席なのは、先日の藤田さんより辻井さんの方がファンが多いのでしょうか。

 そういえば、本日からクラシックコンサートは全席のチケットが発売可能となったようです。
 クラシックコンサートほど静謐な空間は無いのに、ロックコンサートと一緒にされていい迷惑でした。
 そもそもコロナが感染するのは周辺数メートルの距離と、大声が必要で、それなら半分の観客でも全員の観客でも、感染する確率は同じようなものではありませんか。

 辻井伸行ピアノコンサート
 2020年9月19日(土)1:30PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番《月光》
 9月12日(土)の「題名の無い音楽会」で全曲を聴いたばかりなので、別の曲が望ましかったですね。

ドビュッシー:月の光
ドビュッシー:2つのアラベスク
 ドビュッシーはいわゆる印象派の創始者で、ベートーヴェンなどとは違う、全く新しい音楽を創り出した偉大な作曲家だと思っています。

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル:水の戯れ
 「亡き王女のためのパヴァーヌ」は昔から大好きで大好きで、この曲があるから、今日のコンサートに来たようなものです。
 辻井さんの粒立った音色が美しい限りです。
 「水の戯れ」は、もちろん「のだめカンタービレ」ですね。

ショパン:ノクターン 第2番
ショパン:雨だれ
ショパン:幻想即興曲
ショパン:バラード 第1番

 ショパンは放送などでもよく聴いていますから、予想どおりでした。
 「バラード 第1番」は1974年のTV『白い滑走路』(田宮二郎・山本陽子)以来、大好きです。

リスト:慰め 第3番
リスト:ため息
リスト:ラ・カンパネラ

 リストの曲は分散和音の中からメロディーが浮き上がる、美しい曲でした。
 「ラ・カンパネラ」は定番でしょうか。

 アンコールの1曲目は ワーグナー/リストの《ローエングリン》より『エルザの大聖堂への行進』。
 エルザのピュアなメロディーと辻井さんのピュアな音色がマッチして、意外性もあり、痺れ上がりました。
 来年3月のびわ湖ホールが楽しみです。
 愛知祝祭管弦楽団は残念ながら延期になったようです。

 2曲目はコロナの収束を願う、オリジナル曲。
 3曲目はラフマニノフの前奏曲『鐘』でした。