中部フィル第73回定期演奏会 NAGOYAシリーズ③
 ‟マエストロ秋山のモーツァルト後期”名”交響曲シリーズ②
2021年1月16日(土)3PM  三井住友海上しらかわホール

「REVIEW21」に戻る  ホームページへ
 
 
 中部フィル第73回定期演奏会 NAGOYAシリーズ③
 ‟マエストロ秋山のモーツァルト後期”名”交響曲シリーズ②
 2021年1月16日(土)3PM  三井住友海上しらかわホール

 指揮:秋山 和慶
 コンサートマスター:山口裕之

 モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K.543
 モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550
 モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」

 本年初めてのコンサートです。
 コロナウィルスの大流行で十一都道府県に緊急事態宣言が出される中、どうしてこのコンサートを開くことが出来たのでしょう?
 関係者に聞いたところでは、まず、マスコミでも流されたように、定員の半数であること(最高5000人)。
 もう一つは、既にチケットが売られたコンサートは行われるということ。
 これは以後のコンサートにも関わる、結構重要な情報でした。

 今回演奏されたのはモーツァルト(1756~1791年・享年35歳)が1788年の夏に作曲した39番(6月26日)、40番(7月25日)、41番(8月10日)の3曲の交響曲。

 コロナで十分に練習できなかったのでしょう。
 前半は管と弦のバランスが悪いような気がしました。
 「ジュピター」はアンサンブルも整い、テンポの音楽的な揺らぎもあって、練習が十分に出来ているものと思われました。
  
 僕はむかし山本直純先生の指揮でコンサートをしたことがあります。
 練習したのは自作の《武田信玄》などは置いておいて、もっぱら《カヴァレリア・ルスティカーの間奏曲》。
 すると本番では透明な音楽に内声が浮かび合ったり、リズムが自然に動いたり、《カヴァレリア・ルスティカーの間奏曲》だけが全く別物。
 プロの本気というか練習の重要性をものを見せていただきました。