東京都交響楽団名古屋特別公演 指 揮:大野和士
2021年4月17日(土)2:00PM
 
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 東京都交響楽団名古屋特別公演
 2021年4月17日(土)2:00PM
 指 揮:大野和士

 あれは何十年前のことでしょう。
 大学に入学した僕はある晴れた日に、待望のステレオを買うために、電気屋さんに行ったのでした。
 その時スピーカーから聞こえてきたのは爽やかな弦楽合奏でした。

 さっそく「FMfan」で調べると、レスピーギ作曲の《リュートのための古代舞曲とアリア》第3組曲という曲で、イ・ムジチ合奏団の演奏だということが分かりました。
 すぐにレコードを買って毎日のように聴いていました。
 
 本日の演奏は遅めのテンポで丁寧なものでしたが、スカッとしたイタリアの青空を思い出させるものではありませんでした。

 後半の『巨人』は第1ヴァイオリンが7プルットだったでしょうか。
 舞台を埋め尽くすこの巨大編成で「コロナまん延防止等重点措置」の中を、どのように名古屋までやって来たのでしょう?
 コロナ時代にミスマッチのプログラムになってしまったのは残念でした。

 2021年2月20日(土)に名フィル第487回定期演奏会(指揮:川瀬賢太郎)で『巨人』が演奏されました。
 その演奏に較べると、本日の演奏は透明感が足りなかったような気がします。
 団体客を動員して(制服多し)、客席に人数が多かったためでしょうか?
 川瀬&名フィルの方が、ホールの音響に慣れているのでしょうか?