第44回名古屋国際音楽祭 ガラ・コンサート
〈若き巨匠たちの協演〉川瀬賢太郎・上野耕平・佐藤晴真
2021年5月8日(土)3:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール
 
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 第44回名古屋国際音楽祭 ガラ・コンサート
 〈若き巨匠たちの協演〉
 愛知県芸術劇場コンサートホール
 2021年5月8日(土)3:00PM

 ドヴォルザーク:序曲『謝肉祭』 作品92
 吉松隆:サイバーバード協奏曲 作品59*
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104**

 川瀬賢太郎(指揮/名フィル正指揮者)
 上野耕平(サクソフォン)*
 山中惇史(ピアノ)*
 石若駿(パーカッション)*
 佐藤晴真(チェロ)**
 名古屋フィルハーモニー交響楽団

 『名古屋国際音楽祭』といえば、かつては名古屋を代表する音楽祭で、煌めくようなオペラ、コンサートを並べた夢のような音楽祭でした。
 それがコロナのためもあるのでしょうが、寂しいプログラムになってしまいました。
 
 本日最初のプログラムはドヴォルザーク:序曲『謝肉祭』 。
 ゴチャゴチャした曲で、ドヴォルザークは作曲技法が弱いと思いました。

 僕は現代音楽が大嫌いですが、2曲目『サイバーバード協奏曲』は意外に楽しく聞けました。
 3人のソリスト(特にメロディーのサクソフォン)の熱演のおかげかと思いました。
 アンコールは『ロンドンデリーエア』だったと思いますが、事務局からは何の広報もありませんでした。

 日本音楽コンクールなどの多くの優勝者を送り込んでいる林良一門下ですが、さすがにミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門において、日本人として初めて優勝(2019年)とは凄いことです。
 しかし、これで聴くのは3回目だと思いますが、普通のチェリストに聞こえました。
 
 アンコールは『鳥の歌』。
 せっかく名古屋出身のミュンヘン優勝者ですから、大いなる成長を期待しておきましょう。