京都市交響楽団 第11回名古屋公演  広上 淳一 三浦 文彰
2021年5月22日(土)2:30PM) 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 京都市交響楽団 第11回名古屋公演
 2021年5月22日(土)2:30PM)
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 広上 淳一(常任指揮者兼芸術顧問)
 三浦 文彰(ヴァイオリン)

 シベリウス:交響詩「フィンランディア」 作品26
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47
 シベリウス:交響曲第2番ニ長調 作品43

 コロナのために1年延期となっていた京都市交響楽団 第11回名古屋公演ですが、またまたコロナの第4波とぶつかってしまいました。
 当日券は発売されなかったけれど、それでもお客さんは多かったですね。
 三浦人気もあるのでしょうか、先日も「徹子の部屋」に辻井伸行さんと出ておられましたね。

 三浦さんの演奏は音が小さい。
 スタイルが良い(細身な)ので音もスレンダーになってしまうのでしょうか。
 フォルテになるとオーケストラに埋もれてしまいます。
 楽器は宗次コレクションのストラディヴァリウスだそうです。

 ソロアンコールはいつもの『モーゼ変奏曲』ではなく、チェロのトップ奏者とのピッツィカートによるデュエットでした。

 話は変わって、あれは広上さんが名古屋フィルハーモニー交響楽団アシスタント・コンダクターだった1983年でしょうか(30年前?)。
 我がオケはコンサートの指揮者に広上淳一さんをお招きしたのでした。
 家が近かったので帰りはいつも僕が車で送り、近くのファミレスでいろいろお話をしたものです。
 「将来本当に指揮者になれるのか?」という悩みが多かったですね。
 当時は頼りなかったけれど、これほどの指揮者になられるとはね。

 シベリウスの2番は我がオケでも演奏したことがありますが、曲が良くない。
 僕はヴァイオリンでしたが、弦楽器らしく歌う部分が無い。
 スケールの繰り返しなど、機械にされたような気分でした。

 本日の演奏で素晴らしかったのはアンコールの『悲しきワルツ』。
 強弱緩急、自由自在の演奏で、これほどの『悲しきワルツ』はなかなか聴けるものではありません。