名フィル494回定期演奏会 大植英次&渡辺玲子
2021年10月9日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 名フィル494回定期演奏会 大植英次&渡辺玲子

 2021年10月9日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮;大植英次
ヴァイオリン:渡辺玲子(ヴァイオリン)*

 ♪バーンスタイン:ミュージカル『キャンデード』序曲
 ♪バーンスタイン:セレナード/ヴァイオリン独奏、弦楽、ハープと打楽器のための(プラトンの『饗宴』による)*
 ♪バルトーク:管弦楽のための協奏曲

 ミュージカル『キャンデード』は見たことがありますが、あまり面白い作品ではありませんでした。
 『序曲』はよく演奏されます。

 バルトークは僕にとってはすべての各品が、難解で音楽的魅力に乏しい。
 同じ難解な作品でもショスタコーヴィチならいいんですけれどもね。
 技術的にも難しそうな曲で、名フィルは頑張ったと思います。

 バーンスタインの『セレナード』は1986年7月27日、当時14歳の五嶋みどりさんの「タングルウッドの奇跡」としてアネリカの教科書に載った逸話となった曲。
 2回弦が切れて、コンサートマスターとサブ・コンサートマスターとヴァイオリンを交換する場面は今でもYoutubeで見ることが出来ますが、実演を聴くのは初めてです。
 
 オーケストラは弦楽器と打楽器。
 全5楽章、演奏時間31分、現代音楽の大曲でした。
 この曲を14歳の五嶋みどりさんは暗譜で演奏していたんですね。

 第50回日本音楽コンクール(1981年)でバルトークの『ヴァイオリン協奏曲2番』という訳の分からない曲をサラサラと弾く渡辺玲子さん(15歳/中学2年)の演奏に驚嘆しました。
 今まで聴いてきた日本音楽コンクールで、最大の驚きでした、
 HPによれば、アメリカを中心に活動しておられるそうです。

 本日の演奏も素晴らしかったけれど、演奏スタイルが五嶋みどりさんに似ている。
 演奏には圧倒されたけれど、作品はなんだかよく分かりませんでした。