名フィル定期 『冬の日の幻想』『パガニーニの主題による狂詩曲』 2022年1月22日(土) 愛知県芸術劇場コンサートホール |
新型コロナによる蔓延防止が適用される中、名フィル定期に行ってきました。 ![]() 愛知県芸術劇場コンサートホール 2022年1月22日(土)4:00PM 小泉和裕(指揮/名フィル音楽監督) 小林海都(ピアノ)* ※新型コロナウイルスの影響により、アンドレイ・コロベイニコフから変更 ・モーツァルト:交響曲第31番ニ長調『パリ』 ・ラフマニノフ:『パガニーニの主題による狂詩曲』 ・チャイコフスキー:交響曲第1番ト短調 作品13『冬の日の幻想』 何度も書いたことがあるけれど、僕は小泉さんの指揮で演奏したことがあって、そのメトロノームのようなインテンポにはうんざりしたことがあります。 今回の「パリ」も景気の良い、同じような演奏でした。 ![]() 本日のソリスト小林海都さんは2021年9月にイギリスで行われたリーズ国際ピアノコンクールで46年ぶりの日本人歴代最高位の2位受賞。 新型コロナウイルスの影響により、アンドレイ・コロベイニコフから変更。 『パガニーニの主題による狂詩曲』は(フィギュアスケートで)中間部しか聴いたことが無かったのですがこれは名曲の名演奏でした。 ラフマニノフの曲は霊感に溢れ、小林さんの演奏は反田恭平さんを思い出させる、燦めきに溢れたものでした。 たまたま1月27日の『クラシック倶楽部』を見ていたら、小林海都さんのリサイタルが放送されていました。 珠を転がすような、美しい音色でした。 チャイコフスキーの交響曲第1番『冬の日の幻想』も初めて聴きましたが、インテンポで猛烈に飛ばす小泉さんには、こういう曲が合っているでしょうか。 インターネットの記事によれば、小泉さんは「指揮者自身が何をしたいということではない」と語り、指揮者の個性やスター性を打ち出した強調や誇張による「変わり種」演奏を拒否するそうで、このスタイルの演奏が僕にはメトロノームのような演奏に聞こえるわけです。 |