愛知室内オーケストラ第51回定期演奏会 原田慶太楼
 2023年3月7日(火)6:45PM 三井住友海上しらかわホール

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 愛知室内オーケストラ第51回定期演奏会
 2023年3月7日(火)6:45PM
 三井住友海上しらかわホール

 指 揮 :原田慶太楼
 フルート:世良法之
 打楽器 :植松透*、安江佐和子**

 ウォード:交響曲第6番【日本初演】
 コリリアーノ:航海
 ウォーカー:Up Front 協奏曲*
 コープランド:組曲「アパラチアの春」
 ドアティ:フラミンゴ【日本初演】**

 アメリカのオーケストラで活躍された原田慶太楼さんによる『アメリカン・プログラム』です。
 ロビーには遠方からのお客さんも多く、全国的にも注目されたコンサートでした。

 マイクを持って登場した原田さんの第一声は「ご来場ありがとうございます」だったかな。
 凝ったプログラムなのでお客さんの入りが心配だったようです。
 ざっと見たところ、5~6割の入りだったでしょうか。
 愛知室内オーケストラのコンサートなので、「室内オーケストラ」にこだわって選曲した、とのお話でした。

 知らない曲ばかりでしたが、1曲ごとに解説が付くので、分かりやすく親しみやすいコンサートとなりました。
 フルート独奏の世良法之さんはこのオーケストラの首席奏者。

 面白かったのが『Up Front 協奏曲』。
 普段はオケの後ろに隠れてしまう打楽器をオケの前に引っ張り出したもの。
 楽器はコンガ(キューバ)、レインスティック(チリ)、クイカ(ブラジル・バケツみたい)など中南米の楽器で、手で叩く演奏方法。
 植松透さんはこれらの楽器を自由に操り、ステージの上を歩き回るなど、ショーマンシップもたっぷり。
 「この人は達人だ!」と驚いていたら、N響の首席奏者でした。

 メンバー表を見ると、コンサートマスターは豊嶋泰嗣さん、ヴィオラの中村洋乃理さん(N響)、チェロの西谷牧人さん(東京交響楽団)、コントラバスの矢内陽子さん(N響)、トランペットの服部隆也さん(元新日フィル)、充実したメンバーが並んでいます。
 かなり気合いの入ったコンサートでした。

 ロビーに「カーテンコールの写真を撮って、SNSに投稿してください」との掲示がありました。
 久しぶりにサイン会がありましたので、並んでみました。