<THE オルガン NIGHT> 愛知県芸術劇場コンサートホール
 2023年5月2日(火)7:30PM
 
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 <THE オルガン NIGHT>
 2023年5月2日(火)7:30PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 オルガン:都築由理江

1)J. S. バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565
2)マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』より「間奏曲」
3)グノー:「操り人形の葬送行進曲」
4)久石譲:『ハウルの動く城』より「人生のメリーゴーランド」
5)アントン・ハイラー:タンツ・トッカータ

 500円でパイプオルガンが聴けるというコンサート。
 ウィークデイの夜でしたが、お客さんはよく入ってきました。

 都築由理江さんは豊田市出身。 
 東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。
 2016年、ウィーン国立音楽大学オルガン科修士課程修了。
 現在、愛知県芸術劇場オルガニスト、NHK文化センター名古屋教室講師。

 1)バッハが終わったところで「冒頭部が有名なこの曲ですが、全部演奏するとこんな感じです」と、観客心理が分かったコメントです (^_^;。
 3)グノーは『ヒッチコック劇場』のテーマ音楽。
 4)名古屋ではジブリパークが開園して、ブームになっています。
 5)ハイラー(1923~1979)はオーストリアの作曲家、オルガン奏者、指揮者。
 都築さんの修士論文のテーマだそうで、これは現代音楽でした。
 「プログラムが早く終わってしまったので」ということで、サン・サーンスの『白鳥』が追加で演奏されました。

 都築さんが退場した後に登場したのは譜面台を持った、髪の薄いおじさん。
 「都築さんが出てくると思われた皆さま申し訳ありません。館長の浅野でございます」ということで、自己紹介が始まりました。
 これがやたら面白い。
 中京テレビの『お笑いマンガ道場』(1976~1994年)の着ぐるみ「りゅうのすけ」に7年間入っておりまして、その後は歌謡ショーの司会をしておりました。

 まさかこの人が愛知県芸術劇場の館長ではあるまいな、とホームページを調べてみたら本当に館長でした (@o@)。
 あの「りゅうのすけ」が愛知芸術劇場の館長とはね。
 浅野 芳夫(あさの よしお)
 2014年、公益財団法人愛知県文化振興事業団に舞台技術グループチーフマネージャーとして入社。
 21年から現職。

 オルガンビルダー(日本に10人くらいとか)の望月一郎さんとの会話で、オルガンについての解説がありました
 こちらはあまり覚えていないのですが(^_^;、日本で3番目に大きいオルガンだそうです。
 音色を決めるストップ(音栓)が 93本、約1cm から約11m の長さのパイプが、6883本あります。
 長いパイプは縦には設置できないので、オルガンの下に横に置いてあるそうです。

 「では音を聞いてみましょう」ということで、まず最高音。
 しかし、何も聞こえません。手順に間違いがあったのでしょうか。
 「聞こえた人手を挙げてください」とのことで、約半数が手を挙げました。
 これには仰天しました。僕の聴力が低下しているのですね。
 次に最低音。
 これは地鳴りのようなものでした。