HIMARI×吉田恭子 DUOコンサート
 2023年7月8日(土)3:00PM しらかわホール
 
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 HIMARI×吉田恭子 DUOコンサート
 2023年7月8日(土)3:00PM
 しらかわホール

 ピアノ:河野紘子

 HIMARI(吉村 妃鞠)さんは、2011年生まれの11歳。
 3歳からヴァイオリンをはじめ、6歳でプロのオーケストラと共演。
 2022年にアメリカの最難関校カーティス音楽院に最年少で合格。
 アメリカ在住。
 今回は、母であり、国内外で活躍している吉田恭子さんとの共演です。

 会場は9割以上の入り。
 11歳でS席 5500円とは強気の値段設定です。
 まあ、今がピークでしょうか。
 年齢とともに入場料は下がっていくような……。

 楽器は、前澤友作氏の所有する、ストラディヴァリウス『Hamma』!
 
 何を隠そう、僕は前澤氏の前に『Hamma』を使っていた方(W先生)と面識がありまして、実物を弾かせていただいたことがあります。
 音の立ち上がりが遅く、楽器の底の方から深い音が湧き上がってくる感じ、だったという記憶があります。
 で、「僕は本物のストラディヴァリウスを識る男」だと威張っているわけです(^_^;。
 W先生は「ハイフェッツに認められた悲劇の天才ヴァイオリニスト渡辺茂夫さんのドキュメント番組」にも出ておられまして、HIMARIさんの留学の話を聞いてまず僕が思い出したのは渡辺茂夫さん。
 当時と環境は格段に違うとは思いますが、HIMARIさんが成長して無事に帰ってこられますように。

 ショスタコーヴィチ
    :2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品
 モーツァルト:ヴァイオリンソナタ第21番ホ短調
 ドビュッシー:月の光
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番より第1楽章

 1曲目はショスタコーヴィチの名前にしては、簡単な二重奏でした。
 2曲目の吉田恭子さんのモーツァルトは、譜面上は僕でも弾けるような簡単な曲を楽譜通り弾いただけ、という感じでした。
 3曲目のドビュッシーは抑揚のある、音楽的な演奏でした。

 4曲目のブルッフの第1楽章は、11歳にして自分の伝えたい、スケールの大きい音楽を持っていることに感心しました。
 あえていえば、ちょっと音が細かったでしょうか。
 特に右上腕が細い。
 深い音を出すには重みのある右腕が必要でしょう。
 成長とともに腕が太くなれば解決するものでしょうか?

 4時からの名フィル定期のためにここで退場。
 ブルッフの第1楽章だけで、5500円を取られた心境です。
 名フィルは100人で演奏しても、4200円(C席)です。

 今回いろいろYoutubeをチェックしてみましたが、村田夏帆というお嬢さん(2007年生まれ)の11歳の時の演奏には驚きました。
 順調に進めば今は高校生かな?
 数年のうちに日本音楽コンクールで優勝されることでしょう。

 名古屋では、まず東森有哉くん(11歳)。
 1日6時間練習 練習をいやだと思うことはありませんか?という質問に「ありません。なぜかというと、デビューする時にお客さんの気持ちを裏切りたくないからです」と答えています。
 4月8日(土)宗次ホールにて、プロとして初めてのリサイタルを開きました。
 テレビに出てからチケットがソールドアウトで、僕は争奪戦に敗れました。

 次は近藤瑠伊くん。(10歳)ダヌビアタレンツリスト国際コンクール(ハンガリー)。
 そして、弟の蓮くん。(8歳)日本演奏家コンクール第1位。
 熱田文化小劇場 4月15日。

 いずれもテレビ放送され、Youtubeで見ることが出来ます。
 近藤瑠伊君は有望だと思いますが、それでも第3位ですか。

 第42回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール(2022年)
 弦楽器部門審査結果
 小学1年生の部 第5位 近藤 蓮  名古屋市立栄小学校1年
 小学3年生の部 第3位 近藤 瑠伊 名古屋市立栄小学校3年
            入選  東森 有哉 3年