『名フィルで甦る歴代大河の名曲』 指 揮:広上淳一 ゲスト:宮澤エマ
2023年11月11日(土)6:00PM 豊田市コンサートホール
 
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 『名フィルで甦る歴代大河の名曲』

 2023年11月11日(土)6:00PM
 豊田市コンサートホール

 指 揮:広上淳一
 ゲスト:宮澤エマ
 名古屋フィルハーモニー管弦楽団

 大河ドラマファンと自称する広上淳一さんによる「NHK大河ドラマ特集」。
 ゲストは『鎌倉殿の13人』で実衣役を演じられた宮澤エマさん。
 発売早々にソールドアウトとなった人気のコンサートです。

 最初に一曲演奏されまして、これが現在放送されている稲本響:『どうする家康』(2023)だそうで。
 僕は第一話最初のナレーション「松平次郎三郎元信と名乗られし君はその頃 隣国の超大国駿河の今川義元に服属し、それはそれは辛く苦しい人質生活を送っておられました」にあきれて、見るのを止めてしまいました。
 今川義元は元信を一門の良き同盟者とするために、「元」の一字を与え、太原雪斎の教育を受けさせているではありませんか。
 優遇されていたと言っていいでしょう。
 演出家、脚本家の無知、ねつ造は大嫌いです。

 さて、ここから広上さんのトークが始まり、指揮と合わせて大活躍。
 演奏は数曲ずつまとめて演奏されました。
 放送時には曲は2分40秒で終わらなければならず、ゆっくり演奏してほしい作曲家の意図に反して早く演奏した曲もあったそうです。
 
 冨田 勲:大河ドラマ『花の生涯』(1963)
 林 光:大河ドラマ『国盗り物語』(1973)
 林 光:大河ドラマ『山河燃ゆ』(1984)
 小六禮次郎:大河ドラマ『秀吉』(1996)
 吉俣 良:大河ドラマ『篤姫』(2008)
 大島ミチル:大河ドラマ『天地人』(2009)
 吉俣 良:大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(2011)
 吉松 隆:大河ドラマ『平清盛』(2009)

 小六禮次郎さんは倍賞千恵子さんのご主人です。

 休憩後は特別対談「『鎌倉殿の13人』をめぐって」宮澤エマ+広上淳一。
 宮澤さんは豊田市来るのは初めて。
 このドラマで全国区になってありがたかったことなどを話しておられました。
 後はミュージカルの話はありましたが、歌は歌いませんでした。
 宮澤喜一元首相の話は出ませんでした。

 E.コール:大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022)
 坂本龍一:大河ドラマ『八重の桜』(2013)
 服部隆之:大河ドラマ『真田丸』(2016)
 佐藤直紀:大河ドラマ『青天を衝け』(2021)
 J.グラム:大河ドラマ『麒麟がくる』(2020)
 菅野祐悟:大河ドラマ『軍師官兵衛』(2014)

 『真田丸』のヴァイオリンソロは特別客演コンサートマスターの山本友重さんが演奏されました。
 服部隆之さんは服部百音さんのお父さんですから、百音さんの影響はあったでしょう。
 今は『ブギウギ』の音楽担当ですか。
 服部良一さん(草なぎ剛さん)のお孫さんですからね。

 アンコールは『赤穂浪士』かと予想していたのですが、池辺晋一郎:『黄金の日々』(1978)でした。
 池辺晋一郎さんは最近80歳になられたそうです。

 余り覚えていない曲が多かったのですが、これだけ多くの『大河ドラマ』の曲を聴かせていただけたのは有り難い機会でした。
 テレビ放送で広上さんが指揮されたのは『麒麟がくる』と『軍師官兵衛』だそうです。