クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル
 2023年11月30日(木)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール
 
『REVIEW23』に戻る  『ホームページへ』
  
 
 クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル
 2023年11月30日(木)6:45PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 ショパン
 夜想曲:第2番 変ホ長調 op.9-2
 夜想曲:第5番 嬰へ長調 op.15-2
 夜想曲:第16番 変ホ長調 op.55-2
 夜想曲:第18番 ホ長調 op.62-2
 ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 「葬送」 op.35

 ドビュッシー
 版画
 シマノフスキ
 ポーランド民謡の主題による変奏曲 op.10

 ツィメルマンを聴くのは初めてです。
 会場は8割の入りでしょうか。
 辻井伸行、反田恭平クラスでないとこの会場を満席にするのは難しそうです。

 演奏前のアナウンスがしつこくて、「ピアノの撮影もご遠慮ください」というのは初めて聞きました。
 どんなピアノかと見てみると、普通のスタインウェイでした。
 ポーランドから運んできたのでしょうか?

 前半のショパンは本場物で自由自在。
 ミスタッチや音が抜ける部分もあったような気もしますが、「これが本場物だ」と言われれば抵抗のしようもありません。

 シマノフスキは「ポーランド民謡の主題」自体が分かりませんでしたが、かなりの難曲かと思いました。
 ツィメルマンは英『グラモフォン賞2023』「録音賞(ピアノ部門)」を「シマノフスキ:ピアノ作品集」で受賞したそうです。

 アンコールはラフマニノフ「10の前奏曲 ニ長調 Op.23-4」。
 アンコールを一曲演奏して、ツィメルマンはパタンとピアノの蓋を閉めてしまい、分かりやすかったですね。
 ツィメルマンはすべての曲を楽譜をめくりながら演奏しました。

 ツィメルマンといえば大家だと評価されているピアニストだと思うのですが。ドビュッシーを含め想定の範囲内で、あまり新鮮な驚きは無く残念でした。