イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル
2024年1月21日(日)3:00PM 豊田市コンサートホール

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 イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル
 2024年1月21日(日)3:00PM
 豊田市コンサートホール

 ショパン/前奏曲 嬰ハ短調 Op.45
 シューマン/交響的練習曲 Op.13(遺作変奏付き)
 シベリウス/悲しきワルツ Op.44
 シューベルト/楽興の時 D780 Op.94

 イーヴォ・ポゴレリッチは1958年ベオグラード生まれ。
 ベオグラードはかつてはユーゴスラビア社会主義連邦共和国の首都であり、現在はセルビア共和国の首都。
 ポゴレリッチが生まれた頃はユーゴスラビア社会主義連邦共和国(チトー大統領)だったようです。

 さて、開館時間を過ぎてもホールには入れないようで、ロビーは人でいっぱいでした。
 登場したポゴレリッチは赤いマスクをして、ピアノに向かうとマスクを外しました。
 そして譜めくり嬢と長い打ち合わせをして、演奏を始めました。

 ショパンが終わってもポゴレリッチは立ち上がらず、静まり返った会場から拍手もありません。
 シューマンはポゴレリッチのアイディアにより5曲の遺作変奏曲が取り入れられているそうで、ここで譜めくり嬢が大活躍。
 長い演奏が終わるとポゴレリッチはマスクをして立ち上がりました。
 拍手でもう一度戻ってきましたが、手にはなぜか楽譜を持っていました。
 ここで休憩。

 後半に現れたポゴレリッチはマスク付き。
 マスクを外してシベリウスの後に起立無し、そのままシューベルトへ。
 シューベルトの後もマスクを付けて退場しましたが、しかしステージからで舞台裏に出るところでポゴレリッチがマスクを外すのを僕は見逃しませんでした。
 
 拍手に応え登場したポゴレリッチはマスクをしていましたが、マスクを外し「ショパン・ノクターン・なんとかかんとか」とアナウンスをして1曲演奏してコンサートは終わりました。

 コンサートは全体的にゆっくりのテンポで暗くモノトーン。
 音楽を聴いたというより、珍しい舞台を見せて頂いたという感じですかね。
 鬼才ポゴレリッチと言われる由縁でしょうか。