名古屋芸術大学第18回オペラ公演 《MIKADO》
1996年3月14日6:00PM

「REVIEW96」に戻る  ホームページへ
 
 
名古屋芸術大学第18回オペラ公演 《MIKADO》
  1996年3月14日6:00PM

     指揮:古谷誠一  演出:内山千吉    

 序曲の間に、舞台では、MIKADO の息子、ナンキプーが、おばさん婚約者のカテ
ィシャから逃げ出す場面が演じられる。

 さて、架空の街ティティプに旅芸人となったナンキプーが現れる。
 彼はこの街の美しい娘、ヤムヤムと愛し合っていたが、彼女には後見人(年をとってるのね)にして婚約者のココがいるので、彼はショックを受けて街を出ていた。
 ところが、ココが風紀を乱した罪で処刑されると聞き、また戻ってきた。

 ところが、死刑になるはずのココは罪を許され、しかも死刑執行長官に任命されている。
 そこに、なんでも長官のプーパーが現れて‥‥

 さて、この公演は期待通り大変楽しいものだった。
 舞台は後面に大きい日本画(屏風のイメージかな?)、その中央にスダレがあってそこから人が出入りする。
 両横には扇子様の日本画。
 この日本画はかなり本格的なもので、舞台を品の良いものにしている。
 服装も本格的な和服。
 なかなか学生公演でここまでは出来ませんよ。

 歌では、意外なことに男性軍が健闘。
 女性は弱い。
 まあ、学生の公演だから、これくらいのことは覚悟していた。

 会場が爆笑に包まれたのは第2幕、MIKADO が現れてから(それまでも楽しかったけれど)。
 このMIKADO が役者なんだな。
 また、カティシャが、歌はちょっとなんだけれど、ココを投げ飛ばしたりして、役者なんだな。
 舞台も会場もどんどん盛り上がってフィナーレに。
 最後は盛大な拍手。

 オペレッタらしく時事問題も出てきて、ココが処刑人をリストするところで、住専なんかが出てきた。

 会場は予想通り超満員。
 通路の階段に座っている人多し。

 この公演の成功は指揮者と演出家によるんだろうね。
 オーケストラは舞台上の人に較べると、どうしても目立たなくて、(僕もオケをやっているから)同情してしまうんだけれど、ほとんど気にならなかった、ということはいい演奏だったんだろう。

 サリヴァンの曲は楽しい曲ばかり。
 オペレッタの楽しさを満喫してきました。
 
 
「REVIEW96」に戻る  ホームページへ