喜歌劇協会《カルメン》 ニフティオフ
1996年5月 ?日(日)2:00PM 森ノ宮ピロティーホール

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 カルメン(喜歌劇協会)
 開場15分前に森ノ宮ピロティーホールに到着。
 もう長い列が出来ている。
 『ソワレ』を持って、歩いている細身の男性を容易に発見し、これがダッチさん。
 ダッチさん特製の名簿というのが、すごく綺麗。
 いろいろ、ご苦労様でした<(_._)>。

 後ろにもどんどん列が伸びていき、オーバーフローするんじゃないかと心配になる。

 会場に入ると、もう席取り隊の皆様によって、特等席が用意されていた。
 キジトラねこさん、おなかすいたさんを始めとする皆様、ありがとうございました。

 喜歌劇協会《カルメン》 ニフティオフ
 1996年5月 ?日(日)2:00PM 森ノ宮ピロティーホール

 まず指揮者が登場。
 なかなかハンサム。
 そういえば、並んでいる時に、後援会勧誘のパンフレットをもらった。
 指揮ぶりは、正直な話、舞台(特にフレダーマウスさんとMARO*さん)の方ばかり見ていたので、はっきりしたことは言えない。

 僕が今までに感心した指揮者というのは、《ボエーム》のクライバーとか、《マノン・レスコー》のシノーポリなので、まだそこまでは行っていない感じ(^_^;。
 これからもどんどん経験を積んで、大成していただきたいと思う。

 幕が開き、舞台装置はなかなか立派なものだが、タバコ工場を思わせる建物がないのが意外。
 第一幕の演出には、もう少し工夫が欲しかったと思います。

 「カルメンは何時ホセを好きになったのかもわからなかった」とソフィアさんも言っておられますが、逆に、なぜホセがカルメンを好きになるのかも、分かりにくかったですね。
 この辺は、ビゼーの原作の弱点でもあるとは思いますけどね。

 他の全員がカルメン相手に歌っているのに、ホセだけが銃の手入れをしているというのも、どうもわざとらしい(編み物をしているのかと思った)。
 それから、ホセはカルメンから投げられた花をいったんは捨てるんですが、その時に女工たちのケンカが始まり、そうすると投げた花を拾っちゃうんですね。
 どうせ拾うんなら投げなければいいのに、と思って見ていたので、MARO*さん登場のシーンを、一瞬見逃してしまいました。

 しかし、これは
》私は大変背がちっちゃ〜〜〜いので
 というのがキーワードで、私はすぐMARO*さんを確認する事が出来ました(^_^)。

 フレダーマウスさんは第一幕では兵隊さんだったんですが、身長が高くて、背を伸ばした正しい姿勢で、大変目立っておりました。
 歩き方とか仕草が、なんかファントムっぽい、という評判でした。
 第二幕は酒場の店員で、この幕のフィナーレでは、兵隊を辞めて密輸人の仲間になることになったホセの隊服を預かって、群衆の中に入っていったと思ったら、一番後ろのテーブルの上に現れて、その服を振り回しながら幕が下りるわけです。
 これは、明らかに、アンジョルラス(レ・ミゼラブル)になり切っておられるもの、と推察されました(^_^)。

 第二幕の酒場のシーンは、大変充実していたと思います(でも、あのシーンって、昼じゃなかったっけ?)。
 フラメンコは格好いいし、五重唱もとても良かったと思います。

 第四幕の、ホセがカルメンを刺し殺す部分も、大変スリリングでした。
 ホセがカルメンを刺してしまった時に、突然舞台が真っ赤になるんですが、これはとても効果的。
 このような、はっとさせる工夫が、第一幕でも欲しかった、と私は思います。

》しかしとても残念な事ですが、主役級の出演者は「歌手」であって「役者」では
》無かった!と感じました。

 というソフィアさんの感想は分かるんですが、まあこんなものじゃないかな? という気もします。
 カーテンコールを見ていると、出演者の皆さん頑張っていただいてありがとうございました、という気持ちになりますものね。
 やっぱりオペラ(とかミュージカル)はいい! と思いました。
 
 
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