ペルゴレージ《奥様女中》 佐藤しのぶ 1996年6月7日(金)6:45PM しらかわホール |
ペルゴレージ《奥様女中》 1996年6月7日(金)6:45PM しらかわホール セルピーナ:佐藤 しのぶ ウベルト:宇野 徹哉 ヴェスポーネ:高井 治 ドリーナ :野村 浩子 弦楽合奏 :ブラティスラヴァ・ゾリステン 指揮者:コンサートマスター 音楽監修・チェンバロ:森島 英子 僕は一ヶ月ほど前にしらかわホールに電話をして、「前半はバロック音楽、後半がオペラ」と聞いていたものですから、安心して後半に間に合うように行ったら、もう舞台は半分済んでいました。 そのショックから醒めないうちに、アッという間に全曲が終わってしまった印象です(^_^;。 しらかわホールは、ちょうど室内オペラにはぴったりの大きさです。 大道具は、このホールには立派すぎるほどのもの。 まず、ブラティスラヴァ・ゾリステンによる序奏。 これはとても良かったんじゃないでしょうか。 続いて、ヴェスポーネとドリーナ によるあらすじ紹介。 これはあまり感心しませんでした。 無理に笑わせようとする芝居に、かえって しらけてしまいました。 彼らには歌があるわけではないので、お芝居専門の方にしていただいた方が良かったんじゃないでしょうか。 前回、名古屋二期会公演で観たときには、ウベルトはおじいさんだったんですが、今回はけっこう若い年齢設定で、それだけで大分印象が違います。 前回は遺産目的に見えたから。 でも、名曲解説全集には『金持ちの老人』と書かれていましたが‥‥ 佐藤しのぶさんのセルピーナは、自信に満ちあふれて余裕たっぷり、ウベルトをいいようにあしらいます。 観客席にウィンクしたり、ピースしたり。 カーテンコールまで、女座長が全て仕切っているという印象でした。 もう少し目的達成のために健気に努力したほうが、僕は同情できたような気がします。 オペラ・ブッファだからこれでもいいんでしょうが‥‥ |