コルンゴルト作曲 《死の都》 全三幕 演奏会形式 日本初演
1996年9月8日(日)2:30PM 京都コンサートホール

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  京都市交響楽団定期演奏会
  コルンゴルト作曲《死の都》全三幕 演奏会形式 日本初演
  1996年9月8日(日)2:30PM 京都コンサートホール

      指揮:井上道義
      パウル:ルドヴィート・ルダーア
     マリー、マリエッタ:中丸三千繪
     フランク、フリッツ:福島明也
     ブリギッタ:永井和子
     管弦楽:京都市交響楽団

 京都コンサートホールに行くのは初めてだったんですが、地下鉄駅からすぐという交通の便のいいところで、また、ロビーも広々としていて、気に入りました。
 大文字も見えたし (^_^) 。

 チケットはご存知のようにソールドアウトだったんですが、僕の周り(例によって後ろのほう)は結構空席がありました。
 こういう曲目の場合、我々のような特殊な人種は遠いところからでもやって来るんですが、一般の定期会員なんかは敬遠する人もあるんでしょうね。

 曲が始まってすぐ気になったのは、オケの音が小さいこと。
 弱音気を付けているのかと思ったほど。
 僕の席のせいもあるんでしょうが。

 歌手はオケの後ろに舞台があって、そこで譜面台の譜面を見ながら歌うスタイルだったが、主役の二人は楽譜から離れられない、という感じ。
 せめて、絵の話になったら絵を指さすとか、視線を投げるとか、もう少し自由に動いていただけると、良かったんじゃないでしょうか。

 せっかく小道具で髪の毛が置いてあるのに、全く無視されていたものなあ。
 なぜあそこに髪の毛があるのか分からなかった観客も多いんじゃないか?
 あれが髪の毛だと分からなかった人もいるかも。

 でも、パウル役のルドヴィート・ルダーアは、なかなか良く通る声で、最後まで頑張っていただいて良かった。
 中丸さんは、少し声がこもっていたんじゃないでしょうか。
 このオペラ、オーケストラが分厚いので、歌手(特に主役の二人)は大変だろうと同情してしまいました。

 その他の役の方は、余裕のある演技で、オペラらしい感じが出ていたんじゃないでしょうか。

 コルンゴルドの音楽はR・シュトラウスのオペラを思い出させるもの。
 なかなかロマンティックな曲で、オペラとして上演の機会があってもいいんじゃないでしょうか?

 字幕で、パウルの妄想シーンと説明してしまったため、最後の驚きがなかったのは残念なような気もしました。

 Tonio さん呼びかけのFMUSICALミニオフは、なんと12人ものメンバーが集まりました。
 2つのテーブルに別れてしまったため、お話しできない方もありましたが、FCLAで良くお名前を拝見する方とか初めての方とも話が弾み、楽しいひとときでした。
 
 
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