エフゲニー・キーシン in 名古屋
1996年11月12日(火)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 僕はキーシンの初来日(ショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲)を聴くことができて、『普通の音楽家が到達できる最高点を軽々と超えていく才能』というものに、唖然としたことがあります。

 その後、アッバード・ベルリンや小澤・ボストンなどと共演した映像を見て、『なんか、普通になっちゃったなー』なんて思っていたんですが、名古屋まで来てくれるのなら、彼の年齢による変化を確認してみようかな、ということでリサイタルに行って参りました。

 エフゲニー・キーシン in 名古屋
 1996年11月12日(火)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

 直前まで新聞広告していたので、チケットの売れ行きは良くなかったようですが、観客の入りは9割ぐらい。

 僕が聴いたのは後半のプログラムで、ショパンの《バラード全4曲》。
 これは面白くなかったですね。
 けれど、アンコールの2曲目(作曲者・曲目不明)のメカニックな曲は、すごく面白かった。
 キーシンにショパンは合わないんじゃないかな?

 入場前に会場係のお姉さんに聞いたところ、『アンコールは2曲予定されております』とのことだったのでここで会場を出たが、ロビーを歩いている内に次のアンコール曲が始まっていた(^_^;。

 さて、この愛知県芸術劇場コンサートホールでは以前から花束が禁止されていた。
 入口で没収されてしまうのね。
 我がオケもここで定期演奏会を行っていて、ホールのスタッフと打ち合わせをしたことがあるんだが、主催者の意向と関係なく、ホールの方針として花束禁止とのことだった。
 会場内で、花束を持ち込んだ客と会場係のお姉さんが花束の取り合いをしているのを見たこともある。

 ところが、このリサイタルではキーシンに花束を渡すお客さんが多かったので、帰りに受付のお姉さんに聞いてみたんだが、『本日のコンサートは主催者側の意向で、花束がOKとなっております』とのことだった (@o@)。

 それから、カーテンコールではフラッシュが光り、会場係のお姉さんが犯人を捜して走り回っていた。
 キーシンがにこにこ笑ってお辞儀しているのに、お姉さんが必死で走り回っているのはおかしかったな。
 
 
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