フェドセーエフ指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
96年11月17日(日)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 東京フィルハーモニー交響楽団名古屋定期演奏会
 96年11月17日(日)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:ウラディミール・フェドセーエフ
 ヴァイオリン:前橋汀子

 ロッシーニ :《どろぼうかささぎ》序曲
 モーツアルト:ヴァイオリン協奏曲第5番
 ショスタコーヴィッチ=バスネル:《カテリーナ・イズマイロヴァ》から
                 5つの交響的絵画
 
 フェドセーエフは以前に《展覧会の絵》を聴いて、いたく感心したことがある。
 前橋さんはバッハの無伴奏を聴いて、なかなかいいんじゃないかと思ったことがある。
 しかも、今月2度目の《カテリーナ・イズマイロヴァ》ということで、楽しみなコンサートでありました。

 まず前橋さんは、良くいえば気迫のこもった、悪くいえば乱暴な演奏で、モーツアルトという印象ではありませんでした。
 オペラグラスで見ると、写真に較べ顔が大きくなったような‥‥(^_^;

 フェドセーエフは相変わらず素晴らしい。
 ロッシーニから、変幻自在の指揮ぶり。

 《5つの交響的絵画》は、《カテリーナ・イズマイロヴァ》から、1)カテリーナ 2)舅 3)亡霊 4)逮捕 5)徒刑 と、大体ストーリーに沿った情景が演奏された。
 これはレニングラードの作曲家、バスネルによって編曲されたもので、1995年にフェドセーエフによって初演された。
 今回が日本初演だという。

 僕は今までこのオペラを聴いたことがなかったのに、たった2週間で2回も聴くことになろうとは (@o@)。
 しかし、キーロフオペラで聴いたばかりなのに、ほとんどメロディーが記憶に残っていないのが情けない(^_^;。

 演奏は素晴らしかった。
 特に音が凄く大きいところが、たいへん気に入った。
 物理的に大きいだけではなく、中身の充実した音だ。

 フェドセーエフはこれからも機会があれば聴き続けていきたい指揮者だ。

 休憩時間の話題は、もちろん午前中のMETの電話予約。
 顔見知りに何人か声を掛けてみたんですが、けっこう苦戦しているようです。

 そこで聞いた情報なんですが、パヴァロッティーが《アンドレア・シェニエ》の公演中にまた膝を痛めたとか。
 曙といっしょですね。

 3月のナゴヤドーム・オープニング・コンサートは大丈夫でしょうか?
 
 
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