バッハ・コレギウム・ジャパン 《メサイヤ》
1996年12月23日(月・休)5PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 バッハ・コレギウム・ジャパン 《メサイヤ》
 1996年12月23日(月・休)5PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:鈴木雅明
 ソプラノ:平松英子  カウンターテナー:米良美一
 テノール:ジョン・エルヴィス  バス:デヴィッド・トーマス

 僕が大学時代を送った街では、毎年冬に、東京芸大指揮科教授の金子登先生をお招きして、《メサイヤ》演奏会が行われました。
 僕もバイオリンで声がかかりまして、3〜4年ご一緒させていただきました。
 この曲を聴いていると、高校の寒い教室での練習や、ヒゲを生やし長い指揮棒を持った故金子先生を想い出します。

 《メサイヤ》は名曲だと思うんですが、けっこう臨時記号なんかがあって、演奏が難しい。
 何よりも、曲数が多いものですから練習が大変。
 アマチュアにはきつい演目です。
 レシタティーヴォを合わせるのに、すごく神経を使いました(レシタティーヴォ嫌いです ^_^;)。

 さて、本日のBCJの公演、僕は3階で聴きました。
 3階は4割くらいの入りでした。
 一番後ろの席が空いていたので、そちらに移動。
 『ハレルヤ』の時に立たなくても目立たないようにね(^_^;。

 演奏はヴィヴィッドで、またしなやかな、素晴らしい演奏だと思いました。
 さすが、日本が世界に誇るBCJ。

 中でも驚いたのが、アルトを歌ったカウンターテナーの米良美一(めら・よしかず)さん。
 この方の名前は、初めて目にしました。

 僕はプログラムも読まずに演奏を聴いていたものですから、最初に声を聴いて、響きがおかしいな、と思ったんです。
 ラメの入った黒いブラウスにパンタロンという服装で、てっきり女性だと思っていましから。
 あわててプログラムを見て、カウンターテナーだと分かって納得。

 素晴らしいビロードのような声でしたね。
 ボリュームもあるし。
 低い音になると男性テナーの声になるところも、変態的で良かった(^_^;。

 演奏者が赤い飾りを胸に付けていたのは『エイズ撲滅キャンペーン』でしょうか?
 赤といえば、コンマスの寺神戸さんが赤い靴下をはいていたのは、センスがおかしいんじゃないかと思ったけれど、エイズ関連でしょうか。

 『ハレルヤ』で立ち上がったのは、3階では5分の1くらい。
 1階では最前列しか立っていないようでしたが‥‥。
 
 
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