東京フィルハーモニー交響楽団名古屋定期演奏会
1997年1月22日(水)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

「REVIEW97」に戻る  ホームページへ
 
 
 昨日(22日)朝は、雪のため、名古屋市内は銀世界。
 雪は昼間にほとんど溶けましたが、夜になっても寒い中、東フィル定期演奏会に行って参りました。

     東京フィルハーモニー交響楽団名古屋定期演奏会
         1997年1月22日(水)6:45PM
         愛知県芸術劇場コンサートホール

      指揮:大野 和士  バイオリン:渡辺 玲子

    江村 哲二:オーケストラのための「インテクステリア 第5番」
      ブリテン:バイオリン協奏曲
    R・シュトラウス:ツァラトゥストラはこう語った

 江村 哲二さんの曲は、この日が初演。
 本日(23日)、東京で演奏されているはずです。
 休憩時間にロビーで御本人に伺ったんですが、江村さんは名古屋工業大学の御出身だそうです。
 大阪出身、現在は横浜在住。

 ブリテンのバイオリン協奏曲は、当然、初めて聴く曲。
 渡辺玲子さんは、日本音楽コンクールの(中学生だったと思うんだけれど)バルトークのコンチェルトを聴いて、天才少女出現か! と驚いたものです。
 しかし、ジュリアードから帰ってきてからのリサイタルでは、がむしゃらに弾くバイオリニストになっており、がっかりしました。

 その後どうなったのか確認に行ったんですが、本日のブリテンは良かったんじゃないでしょうか。
 もっとも、僕は不覚にも第3楽章で睡魔におそわれて、拍手で目が覚めたんですが (^_^;。

 アンコールがありまして、パガニーニの「ネウ・コル・ピウの主題による変奏曲」という無伴奏変奏曲。
 これが素晴らしかった。

 右手で長い音を弾きながら、左手のピッチカートで伴奏するという難曲。
 僕もバイオリンを弾くものですから、例のオペラグラスでじっくり観察したんですが、なぜあんな事が出来るのか、不思議でしたね。

 休憩時間のロビーの会話
 『すごかったね〜』
 『アンコール?』
 『そうそう 』
 ここで笑いが入る (^_^) 。

 『ツァラトゥストラはこう語った』という曲は、最初の部分しか知らないんですが、大野さんの演奏はどうだったでしょうか?
 僕が我がオケの指揮者である小松一彦先生に慣れてしまったためもあると思うんですが、大野さんは棒のテクニックだけで、楽をしているような印象を持ちました。
  
 
「REVIEW97」に戻る  ホームページへ