ウィーン・モーツアルト・オーケストラ
1997年1月27日(月)6:45PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

「REVIEW97」に戻る  ホームページへ
 
 
 ウィーンに行くと、街の中で昔の宮廷衣装を着てチラシを配っている人たちがいます。
 たぶん彼らがこのウィーン・モーツアルト・オーケストラのメンバーだと思うんですが。
 冬はチラシ配りには寒いのでどうするんだろうと思っていたんですが、海外公演をしていたんですね。

 ウィーンに行ったときは、オペラや《エリーザベト》を見なくてはならないので、このオケを聴きに行く時間がありません。
 ということで、彼らが名古屋まで来てくれたこの機会に、舞台を見に行ってきました。

    ウィーン・モーツアルト・オーケストラ
    1997年1月27日(月)6:45PM
    愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮・クラリネット:エルンスト・オッテンザマー
      ソプラノ:イザベル・ブリングマン
      バリトン:ミヒャエル・クラウス

 演奏曲目がチラシと変わっていて、僕が会場に着いたときには丁度、クラリネット協奏曲が始まったところ。
 クラリネット協奏曲全曲演奏なんて、チラシに書いて無いぞ!
 結局僕はこの曲と休憩時間を合わせて、1時間近くを無駄にロビーで過ごすことになった。
 この日(1月27日)が、モーツアルトの誕生日(@_@)なので曲目が変更になったなんて言っていたが、何だそりゃ?

 会場は9割以上の入りで、これには驚いた。
 ウィーンでチラシを配っているのを見ているから、僕はキワモノを見るような気持ちで行ったんだが、観客はウィーンの代表オケを迎えるような雰囲気なんだな。
 クラリネット協奏曲の第1楽章で、盛大な拍手があったので、余りコンサートに慣れていない人が多かったようだ。

 オケはカツラに昔の宮廷衣装なんだが、女性団員も同じ服装をしている。
 メガネの団員もいる。
 昔は女性団員なんかいたんだろうか? 男性と同じカッコウをしていたんだろうか? メガネはいつから使われるようになったんだろう?
 いろいろな疑問が浮かんでくる。

 指揮のオッテンザマーはウィーンフィルの主席クラリネット奏者。
 指揮は余りプロには見えなかった。
 やはり、協奏曲を聴きたかったな。

 楽器は、オーボエはウィーンスタイル、フルートは金属製。
 ピッチや奏法は現代のスタイル。

 僕が聴いたのは、結局《ドン・ジョバンニ》のハイライト。
 イザベル・ブリングマンのドンナ・エルヴィーラは良かった。
 しかし、ツェルリーナはイメージが違う。
 やはりキャラクターの問題があるんだ。
 バリトンのミヒャエル・クラウスも合わせ、先日のプラハ歌劇場より声は出ているようだったが、コンサートホールと大ホールの違いはあるからね。

 この後、交響曲40番と《アイネ・クライネ》の第1楽章と、《魔笛》のハイライトが予定されていましたが、オッテンザマーの指揮を見る気がしなかったので、ここで帰りました。
 
 
「REVIEW97」に戻る  ホームページへ