喜歌劇楽友協会 オペレッタ《ウィーン気質》全3幕
1997年5月18日(日) 16:00 森ノ宮ピロティーホール

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        喜歌劇楽友協会第32回定期公演
         オペレッタ《ウィーン気質》全3幕
   1997年5月18日(日) 16:00 森ノ宮ピロティーホール

       指揮:井村誠貴 訳詞・台本・演出:向井楫爾
        オーケストラ:エウフォニカ管弦楽団

        ギンデルバッハ首相:加藤 幸男
        ツェドラウ伯爵    :神田 裕史
        夫人ガブリエーレ  :横山 陽子
        愛人フランツィ    :道本 律子
        従僕ヨーゼフ     :伊藤 洋児
        お針子ペピ      :藤本 亜子
        カグラー        :和田垣 究
        ビトウスキー伯爵  :古山 淑子

 客席は90〜95%の入りかな。
 第1幕が終わったところで、となりのおばさんが『プログラムのあらすじを読まないと話が分からないね』ということを大阪弁で話していたが、たしかにセリフや歌詞が聞き取りにくく、詳しいお話が分かりにくい傾向はあった。
 ロイス・シュライツ・グライツ国なんて、そりゃ聞き取れないわね (^_^;。
 でも、あらすじを読んでもなかなか話が分からないところが、さすがオペレッタ (^_^;。

 簡単にお話をまとめると、田舎育ちのツェドラウ伯爵は政略結婚でウィーン育ちのガブリエーレと結婚したが、今は冷たい関係。
 しかしガブリエーレは、浮気と女性遍歴ですっかりウィーン気質になった伯爵に、あらためて新鮮な魅力を感じ、めでたしめでたしとなるという、男性にはこたえられないストーリーだ (^_^) 。

 フレーダーマウスさん演じるギンデルバッハ首相は1幕も終わりに現れた。
 背筋がぴんと伸びた舞台姿は謹厳実直なギンデルバッハ首相にぴったり。
 それでいてお間抜けだというんだから、これはおいしい役柄だ (^_^) 。
 何といっても、舞台の上で一番偉い人なんだし (^_^) 。
 オペラグラスで確認したが、ちゃんとメークで、それ相応の年に見えた。
 カーテンコールではフランツィにキスしてもらって、幸福者 (^_^) 。

 曲では、フレーダーマウスさんお薦めの第2幕フィナーレのアンサンブルが、ことのほか美しい曲であった。
 井村誠貴さんの指揮も、初々しくて良かったんじゃないだろうか。

 終演後のロビーには昨年の指揮者阪哲朗さんの姿が見られた。
 昨日まで神戸で《ボエーム》を振っていたはずだが、わざわざ顔を出してくれるとはいい人だね。
 
 
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