《のはらひめ》 《ケラ咳菌大感染》
1997年7月13日(日)6:30PM 名古屋市芸術創造センター

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 おひさまいろのコンサート  主催:室内歌劇団エトセトラ
      1997年7月13日(日) 6:30PM
  名古屋市芸術創造センター  入場料:3500円

 演出:海野鬼次郎  指揮:倉知 竜也  ピアノ伴奏

 I )オペレッタ全1幕《のはらひめ》 作曲:寺岡悦子

 寺岡悦子さんは愛知県芸作曲科卒で、『室内歌劇団エトセトラ』代表。

 きれいなお姫さまに憧れる「まり」(長屋 恵)は、お姫さまになる訓練を受けることになる。
 厳しい訓練の結果、好きなお姫さまになれることになった「まり」が選んだのは、野原の国の「のはらひめ」だった。

 このオペレッタは、分かりやすいお話と、親しみやすいメロディーで、子供用オペレッタとして、成功作なんじゃないでしょうか。
 大臣や女官から訓練を受けるところでは、笑わせていただきました。
 長屋 恵さんのコロラトゥーラのテクニックは確かだけれど、少し声が細いでしょうか。
 でも、主役がしっかりしているのは、良かったですね。

 II )室内オペラ全2幕 《ケラ咳菌大感染》 作曲:森 潤子

 森 潤子さんは、東京芸大作曲科卒。 台本も自分で書いている。

 魔女会長アネモネは夫が欲しい。で、秘書のササガキが適当な男を捜しに行く。
 そこで目を付けられたのが、ボロ左衛門之輔 Don 底。
 彼は4匹のケラ咳菌に侵され、病気になる。
 で、優しく看病してくれた魔女のヒナギクと恋仲になる。
 しかし、彼はアネモネの所へ連れ出され、そこにまた4匹のケラ咳菌が現れ‥‥と、なんだか複雑で理解しにくいお話だった。

 その上、音楽まで複雑なのね。
 『演じている人たちは、さぞ練習が大変だったろう』と同情はしたが、僕はあまり楽しむことが出来なかった。
 ヒナギク役の橋爪圭子さんは、なかなかの実力か、と思った。
 
 
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