大須オペラ 《カルメン》千秋楽
1997年7月28日(水)7:00PM 大須演芸場

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 大須オペラ 《カルメン》千秋楽 大須演芸場
    1997年7月28日(水)7:00PM

   演出:岩田 信一  指揮:宮脇 泰

 カルメン:征矢野敦子   ドン・ホセ  :佐藤 裕二
 ミカエラ:杉山 佳重   エスカミーリオ:間瀬 礼章

 本日(28日)は、大須オペラ《カルメン》の千秋楽でした。
 立ち見まで出た客席からは、盛大な拍手や掛け声が飛び、熱気のこもった公演になりました。

 さすがに、カルメンとホセの声には疲れが見えましたが、約3週間に渡る長丁場。
 ほぼ毎日《カルメン》を歌っていたんですから、生身の人間として、当然のことでしょう。

 カルメン役の征矢野敦子さんは、以前にも書いたんですが、ちょっとキャラクターが違う感じ。

 ホセ役の佐藤さんは良かった。 特に、3幕から4幕にかけて。
 オペラ 《ドン・ホセ》みたい。
 すっかり、ホセが気の毒になってしまいました。

 最後に切腹したのには驚いたけれど (@_@)。

 座長の原さんのお話では、切腹するようになったのは、この3回くらいなんだそうです。
 佐藤さんの髪も、この3週間の間に、大分伸びました (^_^) 。

 間瀬さんの『闘牛士の歌』は、フェルマータ&ビブラート付きの、インパクトのあるものになっていました。
 こういうハチャメチャな感じが、下町オペラらしくて、良かった〜。
 今日の間瀬さんへの拍手、すごかったですね (^_^) 。

 コーラスとオーケストラは、最初に較べると、ずいぶん緊密なアンサンブルになっていました。
 彼らは歌の専門家ではないので、一人一人見ると、ちょっとまずい面もあるんですが、なにせ、下町パワーの迫力がすごいんです。

 で、アンコールが盛り上がりました。
 全部で何曲歌ったんだろう?
 最初から最後まで手を叩いていた人は、大変だったでしょうね。

 おかしかったのは、間瀬さんがカルメンとの二重唱の出を間違えたこと。
 それから、『ミカエラのアリア』の前奏が始まったら、ミカエラ役の杉山さんが『あれ〜』という感じで、倒れたこと (^_^) 。
 結局、歌唱指導の安田さんと手を取り合って歌ってました。

 結局、最後は『蛍の光』でした (^_^;。
 いつまでもアンコールをやっていて欲しかったのに‥‥

 アンコールのあとは、出口に置かれたビールを飲みながら、劇場前でウロウロしていました。
 そのうち、化粧を落とした役者さんが出てきて、何人かの方とお話しすることが出来ました。

 プログラムによれば、来年はサリバンとのことで、座長と演出家に、出来れば《ミカド》を再演して欲しいとお願いしておきました。
 僕は大須オペラを2年目から見ていて、1年目の《ミカド》は見ていないものですから (^_^;。
 
 
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