ノイエ・オペラ・ウィーン公演 《ウィーン気質》
1997年9月24日(水)6:30PM
長良川国際会議場 メインホール『サラサーラ』

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 ノイエ・オペラ・ウィーン《ウィーン気質》を見に、岐阜まで行って来ました。
 『名古屋とばし』だったものですから (^_^;。

 岐阜駅前・4番のバス停からバスに乗り、狭苦しい市内を通り、長良川にかかる長良橋から左前方を見ると、巨大な2つの建物が見える。
 これが本日の会場・長良川国際会議場と、隣の岐阜ルネッサンスホテル。

 当日券(4000円)を買うと、分厚い(200ページ)プログラムが付いてきた。
 このプログラムには、対訳から楽譜まで付いている。
 そして、場内の日本語掲示板には、演じられている部分のページ数まで表示される。
 でもその時には、場内真っ暗なのね (^_^;。

 チケットを買ってからまだ時間があったので、周囲を探検してみた。
 劇場の裏には長良川が流れていて、対岸には金華山の上に岐阜城が見える。
 劇場の屋上は空中庭園と名付けられており、そこからは道路を挟んだ目の前に長良川球技場が見える。
 なんと、この日はこの球技場で『グランパス × パープル・サンガ 戦』が行われるのだ (@_@)。
 休憩時間に来てみることにする (^_^) 。


    ノイエ・オペラ・ウィーン公演 《ウィーン気質》
       1997年9月24日(水)6:30PM
   長良川国際会議場 メインホール『サラサーラ』 (^_^;

  指揮:ワルター・コベラ  演出:ルチア・メシュヴィッツ

  ツェドラウ伯爵:ツリンコ・ソチョー
    プロシアの小国/ロイス・グライス・シュライツ国・ウィーン公使
  ガブリエーレ:ルイーゼ・ヴェルナー
    ツェドラウ伯爵夫人
  フランチェスカ・カリアリ嬢(フランツィ):イザベラ・マァツァッハ
    ツェドラウ伯爵の愛人・バレリーナ
  カリアリ:ヘルベルト・シュミット
    フランツィの父親 遊園地の回転木馬を経営 クラリネット上手
  ヨーゼフ:アルフレッド・プファイファー
    ツェドラウ伯爵の従僕
  ペピ:アレキサンダー・ハーリング
    ヨーゼフの恋人 洋装店の縫い型娘(ドレスの型代わりをするらしい)
  ギンデルバッハ侯爵:ワルター・ライムスバッハ
    ロイス・グライス・シュライツ国大臣  フレーダーマウスさんの持ち役

 僕は『ウィーンの名を付けた、ドサ廻りオペラなんだろう』という先入観を持って行ったんだが、どうして、これがウィーンの香りいっぱいの素晴らしい舞台で、すっかり気に入ってしまった。

 まず、指揮のワルター・コベラ。
 彼の棒から、変幻自在のウィーンの音楽が流れ出す。
 時々舞台を忘れて、彼の指揮に見入ってしまったくらい。
 考えてみれば、先日の《後宮よりの逃走》では、指揮者なんて気にも留めなかったのに。
 オーケストラは1管編成。

 歌手は皆、役柄にピッタリだったんだが、中でもツェドラウ伯爵の張りのあるテノールが良かった。

 カリアリとペピの話す言葉は、他の人のドイツ語とは違うようだ。
 これが『ウィーン訛り』というものであろう。
 『いや〜、本場物だ!』と嬉しくなってしまった。

 メシュヴィッツ(カーテンコールに出てきた)の演出は、正統的だがポイントを押さえたもの。
 ストーリーは面白いし、役者は上手だし、笑った笑った (^_^) 。
 歌にワルツにバレエまで付いて、この値段は安い。

 最後は元のさやに収まり、目出たし目出たしなんだが、フランツィーだけ行き場所がないのは気の毒だった。
 やはり、愛人の立場は弱い (^_^;。

 このオペレッタはお薦め。 ぜひ行って下さい。
 名古屋近辺だと、28日が三重県文化会館、5日が豊田市民会館。
 東京近辺は、3日に府中の森芸術劇場、4日が所沢市民文化センター。
 大阪だと‥‥21日に終わってるな。
 浜松もダメ(19日・初日)。
 広島だと、9日の呉市文化ホール ですね。

 休憩時間には、作戦通り空中庭園で『グランパス × パープル・サンガ 戦』を見た。
 Jリーグを見るのはこれが初めて (^_^;。
 一人で見ていたら、後ろからガヤガヤとドイツ語が聞こえてきた。
 振り返るとそこには黒い服を着た4人の外国人が (@_@)。

  僕  :オペラのメンバー?
 外国人:イエス
  僕  :オーケストラ?
 外国人:イエス
  僕  :楽器は?
 外国人:トロンボーン
  僕  :休憩が20分もあるから、サッカー見に来たの?
 外国人:20分しかないんだ (^_^ゞ

 なんて話をしていたら、サンガの武田に得点されてしまった (^_^;。

 休憩時間以後はトロンボーンに注目していたんだが、暇そうだったな (^_^) 。
 
 
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