ミュージカル 《シェルブールの雨傘》
10月12日(日)6:30PM 岐阜市民会館

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           《シェルブールの雨傘》
      10月12日(日)6:30PM 岐阜市民会館
    音楽:ミッシェル・ルグラン 演出・振付:名倉加代子

   ジュヌビェーブ:小川範子      ギイ:松岡英明
     マドレーヌ:紫とも   エムリー夫人:仁科有理
      エリーズ:大原ますみ  カサール:青木裕史

 会場の岐阜市民会館はキャパ1500人くらいかな?
 1階はほぼ満席、2階はガラガラ。

 開演前に簡素な舞台装置を見たところでは、『おっ!《ファンタスティックス》みたい』という感想。
 舞台の上には金属のポールが3つあって、ポールには回転する長方形のフレームが取り付けてあります
 名倉加代子さんによる、この舞台演出が素晴らしかった。
 ほとんどパイプだけなのに、店の中になったり、駅になったり、それが全く無理がない。
 頭を使えばお金を使わなくても素晴らしい舞台が出来る、という証明ですね。

 また最初のダンスシーンを除いて、ストーリーが無駄なく次々と進む。
 6時開演で、15分の休憩を挟み、終演は8時10分。
 演出と合わせ、余分なものがない舞台は好きだな (^_^) 。

 フランスの北西の田舎、シェルブールの若い整備工のギイと傘屋の美しい娘ジュヌビェーブの恋は始まったばかり。
 しかし、ギイのところには召集令状(アルジェリア戦争)が届く。
 残されたジュヌビェーブはギイの子供を宿していることに気がつき‥‥

 主役の二人は歌声に力がないんだが、それがかえって、フランス語らしい感じで良かった (^_^) 。
 小川範子さんはカトリーヌ・ドヌーブより、役に合っていたんじゃないかな?
 16才ですからね。

 それから、カサールの青木裕史さんが良かった。
 本当に誠実な歌声で『この人ならジュヌヴィエーブを幸せにしてくれそう』と思ったな。

 しかし、切なく哀しいお話ですね。
 最後なんか、ガソリンスタンドの中があっという間に外になって、雪がいっぱい降ってきて、子供が帰って来るんだものな。
 もう、たまりません(涙)。 
 
 
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